昨日(11月20日)の朝日新聞の「経済気象台」にー組織の風土と文化ーというコラムが載っていました。

このところの大手ホテルの食材偽装やJR北海道のデータ改ざん、みずほ銀行の不適切融資など大企業の不祥事が頻発しています。
上記のコラムはその事に付いて書いているのですが、冒頭部分を抜粋して紹介します。
「ビジネスの世界にこんな格言があります。『もし会社が潤沢な資本と豊富な顧客を持っていても、出来の悪い社員たちがあっという間に無くしてしまう。逆に、資本も顧客もなくても、優秀な社員を持っていれば瞬く間に両方をもたらしてくれる。』
ただ、社員が優秀かどうかは、なかなか見極めが難しい。むしろ、社員を優秀にしたり、ダメにしたりするのは、会社の風土や文化である。」
私が勤めた会社は、入社当時には100年間社員をただ飯を食べさせられる資産があると言われました。しかし40年経ったいまそのほとんどの資産がなくなりました。
そんな歴史を見て来て思う事は、まさにコラムの通り、「企業風土」のなせる業だと思います。
あまたの優秀な人材はいましたが、「会社の風土」という目に見えないものが、結局は支配的だったように思います。
「会社風土の変革」これはよく聞きますが、「言うは易く、行い難し」ですね。
会社の内部からはまず不可能で、国レベルで言えば、「黒船」や「敗戦」並みの力(ショック)がないと無理なんではないでしょうか。
今回の問題となった大手企業も、そういう意味から苦難の道が待っているだろうと感じます。