実家との行きに寄ったコンビニで何気に手にした本です。

現在のように国の経済活動が為替の動向等によって左右されるような、「マネー」主体の資本主義経済の在り方に、強い抵抗感と疑問を感じておられる諸氏に、是非一読いただきたい本です。
内容を荒っぽく紹介します。
「お金」ですべての価値が決まるような現在ですが、かつて日本には貨幣に依存しないコミニティ主体の地域経済が存在しており、人々はもっとこころ豊かに暮せていた。
現在貨幣に依存しない新しい地域コミニティの再構築が、典型的な過疎の地域でいくつか試みられており、地域経済の底上げという点で成果を挙げている。
その時キーになっているのは、本の表題に「里山」とあるように、石化燃料に頼らない燃料として、木材資源をもっと有効に使う事です。
これは国家の安全保障の面や過疎地域の振興などいろんな面で大変有効の策になりうる。
海外でもオーストリアにおいて、同じような森林資源の活用が始まっている。
一部の経済学者からは、筆者の主張はミクロの話と批判があるそうですが、日本の人口動向などに対する見識を含め、私には十分説得力があり興味深い内容でした。