奈良公園の春日大社内にある万葉植物園に藤を見に出かけました。
盛りは過ぎていましたが写真のごとく５０㎝～１００ｍに藤の房が垂れ下がって見ごたえ十分でした。
万葉植物園は名の通り万葉集に詠まれている草花を集めた植物園です。写真は「ムラサキ」という草で、万葉集巻３に「託馬野に生ふる紫草 衣に染め・・」と詠まれています。根が紫色の染料に使われるそうです。ただ絶滅危惧種で自然界では滅多に出会えない希少種だそうです。
この道は春日大社から、新薬師寺や志賀直哉旧邸の方に抜ける道で、「ささやきの小路」というロマンチックな名前がついています。春日大社の神職の通勤のための道だったそうです。このシーズンにこの道を歩くと心身ともにリフレッシュされた気分になります。ちょっとした贅沢な時間です。
奈良はちょっと表から外れた裏道が素敵ですから、ゆっくり時間をとって歩いて下さい。お待ちしています。