RYOさんは、ヨーロッパの小さなホテルの一室で執筆をしている
何かが足りないと思ったRYOさんは、ベルを鳴らした
すると、映画に出てくる執事役のような、白髪の髭を整えた客室係の初老の男性がやってきた
RYOさんが言う
「音楽がほしいのだけど」と
初老の男性は、困った顔つきで言う
「申し訳ございません。当ホテルでは音楽のサービスはございません」
RYOさんは、初老を困らせないよう、納得した面持ちでうなずくと、初老は小さく礼をして部屋を去った
しばらくすると、歌声が聴こえてきた
どこからともなく聴こえてくる天使の歌声ような女性のソプラノ
曲は●●●
(※●●●はクラシックをこよなく愛するRYOさんのお好きなものを)
耳を澄まして聴いていると、それは、窓の外から流れてくる美しいメロディだった
思わず外をのぞいたが、その声がどこから届くのか確認できなかった
曇り空と石畳が貼りつくされた古い街並みが、その声を一層美しく惹きたてた
RYOさんは、その声に心地よさを感じながら、執筆を続けた
翌日、散歩に出かけようとしたら初老の客室係に声をかけられた
「昨日の音楽はいかがでしたでしょうか」
初老はにっこり微笑んで続けた
「当ホテルにオペラ歌手の卵のアルバイトがおりますのを思い出しまして」
「ほう、それはありがとう。とても和む美しい声で執筆がはかどったよ」
RYOさんは満面の笑顔で言った
「私の娘でございます」
初老はそう言うと、小さく礼をして去った
こういったサービスのお礼にチップはナンセンスだ
外に出ると、花屋が目に付いた
RYOさんは、花屋に入ると「そのマーガレットを」と言った
「何本にしましょう」
「全部」
「全部ですか?」
「そう」
RYOさんは、大きなバケツ一杯のマーガレットを指差して言った
「そこのホテルのオペラ歌手に届けてくれ。ホテルの髭のはえた初老の男性に聞くとわかるから」
The end・・・ Written by 鈴乃@Akeming
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【 後記 】
今日のショートストーリーは、アメブロ読者登録し合っているRYOさんからのコメントのお返事
5月26日のブログに「こもって執筆したい」というお話を書いたら、いただいたコメントのお返事です
「広い窓から庭園や自然の渓谷が見えるような古い趣のある旅館の一室で和服を着て執筆するのが夢」
とおっしゃるRYOさんですが、私はヨーロッパクラシックのお部屋で執筆しているRYOさんの姿が目にうかんだので。。。
ここに披露したのは、コメント欄の字数制限で書ききれなかったからなのだ(^^;;
ちなみに写真は、私が2007年にパリに行った時の写真です
3枚目は、マレのおしゃれなお花屋さん
RYOさんはクラシック、ジャズ、ウィスキーをこよなく愛する方
(それなので、文中に「●●●はRYOさんのお好きなものを」と書きました。私、クラシックは勉強不足です)
そして、家族を愛するとてもステキなパパです
RYOさんの書く文章は、私の感性と似ていて、読むとほっとするんです
趣味が違うのでまったく違うようにも感じるのですが、何ていうんだろう・・・
感覚で「あ、同じにおい」って!!
いつか、、、RYOさんと私が作家になった日には(笑)
一緒に同じタイトルで書いてみたいなって思います
ステキなブログなのでご覧になってみてくださいませ
RYOさんブログ → PLACE IN THE SUN


