銀色のチョコレート | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!



銀色のチョコレート。







白い花嫁のベールにつつまれた銀色のチョコレート。

白い小さいベールに巾着に包まれたそのチョコレートは5粒。


ライスシャワーのかわりに、愛がいっぱいの二人に投げたり、

ウェディングセレモニーの際のちょっとしたお土産らしい。
ウェディングセレモニーのお祝いのチョコレート。






一年前の2月のある寒い朝。
女友達と、表参道のカフェで、クロワッサンとカフェオレの朝食をとる約束をしていた。

アニヴェルセルのカフェで、ブレックファストとモーニングトーキングを満喫した後、

それぞれが朝一のアポイントメントに向かった。
約束先に向かうには少し早い散会だったので、私は、隣のショップをのぞいてみることにした。





カフェの隣のアニヴェルセルのショップで、その銀色のチョコレートを見つけたとき、
「これはあの人と食べよう」
そう閃いたので、その小さなチョコレートを買った。
バレンタインディの時期だったけれど、バレンタインディは、まったく意識していなかった。
ただ、このチョコレートをあなたと食べたかったのだ。
だって、これを二人で食べたら幸せになれそうなのだもの。


それから数週間後。
青山のイタリアンレストランで、私はバッグからそれをそっと取り出し、

「バレンタインのチョコレート」

と言ってあなたに差し出した。

バレンタインディはとっくに過ぎていたので、あなたもこれがバレンタインディのチョコレートとは思わなかっただろう。
でもこの5粒の銀色のチョコレート、どういうわけか、あなたへのバレンタインディのプレゼントとなってしまった。
私は、ただ、あなたと食べようと思って、前夜までは寝室のベッドの横に置いてあったのだけど。


私は2粒、あなたは3粒。

イタリアン料理を堪能した後というのに、私たちは、見つめ合いながら、幸せのチョコレートを味わった。
あなたは、「おいしいね」と笑った。

二人のテーブルは、完璧に、きらめくオーラで包まれていた。


二人で幸せのチョコレートを味わう。
ウェディングセレモニーで配られる幸せのチョコレート。
ただ、銀色にコーティングされた、マーブルチョコを食べているだけなのに、

時間をかけて食べたイタリア料理のことなんかすっかり忘れていた。


口の中で広がる味は、チョコレートではなかった。
あなたといっしょに過ごす時間を、宝箱に入れながら感じる幸せが、チョコレートを通して口いっぱいに広がった。


ワタシはあなたが好きだった。
というか、あなたといっしょにいるのが好きだった。
寂れたラーメン屋であろうと、ビルの駐車場であろうと、いっしょにいるだけで心がふわふわした。

いつだったか、日赤商店街のちゃんぽん麺のお店でお昼ご飯を食べたとき。
「こんなところでごめん。あまりおいしくなかったね」と言うあなたに
「いいの。あなたといっしょにいられるだけでうれしいのだから」
と、私は目を潤ませて微笑んだ。


イタリアンレストランでチョコレートを味わった時も、私は心が踊っていて、あなたが愛しくてしょうがなかった。
二人をはさむテーブルが邪魔に思えたくらいに。


あなたといっしょにいるだけで、どうしてあんな穏やかな気持ちになれたのだろう。

もしかしたら、前世で恋人同士だったのかもしれない。
あなたの目はとてもなつかしく感じたのだもの。

そして、もしかしたら、将来私ののパートナーになる人だったのかもしれない。
あなたにはすでにパートナーがいたけれど、人生は、いつどうかわるかわからない。

銀色のチョコレートをいっしょに味わったのですもの。

これは幸せのチョコレート。
好きな人と食べると願いがかなうチョコレートだから。


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・

そうか、今日はバレンタインディなのだわ。

久しぶりに街を歩いたら、チョコレートを買い求める女性たちが目に付く。


あれから一年たって、またバレンタインディがやってきた。

銀色のチョコレートを食べるあなたの顔が浮かぶ。


思い出にひたりつつ、街を歩いていると、ショーウィンドウの向こうに銀色のチョコレート。





あの時のチョコレートのように、花嫁のベールには包まれていなかったけれど、

とてもなつかしい気持ちになり、気がつくとそれを持ってレジに並んでいた。


さて、このチョコレート、どうしようか。


もしかしたら、バッグに入れておけば、またあなたと会えるのかもしれない。
そして、あなたとのお食事の後に、このチョコレートを差し出すシーンがまた繰り広げられるのかも。


店員さんに「贈り物ですか?」と聞かれて、
私は、「いいえ、このままで結構です」と、銀色のチョコレートをそのままバッグに入れた。


駅のコンコースを歩きながら、もうすぐあなたに会えるのかも、と思った。



THE END   Written by Akeming


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【 銀色のチョコレート 後記 】



悲しいことに、この年になると(43歳だ~~~)、季節感がないというかー


バレンタインディ?!


それがどうしました?!


という感じなのだ・・・



ロマンティックAkemingはどこへやら・・・



こんなはずじゃないっ


ってことで、ショートストーリーだけはロマンティックに・・・



しかし


今年の銀色のチョコレートは撮影用として購入・・・


封は開けてしまったけれど、バッグに入れておこうかしら



忘れかけていたあなたに会えるかもしれないもの・・・(うふっ)