土曜劇場1章:トルソーは見た! | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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年をとるのはこわくない!
ワタクシ、Akemingは只今47歳。東大卒のりょーたと大学生の姫のワーキングママです。
美しく年齢を重ねられるよう日々努力しています。
若さの秘訣。それは気持ちから。
キレイな心を磨いて年齢を重ねるごとにパワーアップ!

私は、いつものように、歩いて仕事場に向かった。

今日は、日曜日。

土日も祝日も関係なく働く私なので、曜日の感覚がなくなっているのだが、

今日は日曜日なんだ、と気づくと

「何もせず、ベッドでいつまでもうとうとしていたかったのに」

と、損をしたような気持ちになってしまう。

昨日から、少しだけ気分がブルーな私だったので、引き続きちょっぴりネガティブだ。


前夜のワインがかなり効いていて、軽い頭痛がしていた。

昨日の夜、女友達3人と、ワインやシャンパンを何本も空けた。

朝になる2時間前まで、一緒に大騒ぎしていたのだから、今日は仕事を休みたくなるのも仕方ない。

「彼女たちは、きっと二日酔いで寝ているはずだわ」

少しうらやましく思いながらも、冬のしゃっきりした空気を頭痛薬かわりに、歩き出した。


今日は、夕方からの堅い内容のセミナーに参加するため、全身黒尽くめで家を出た。

黒尽くめでセミナーの聴講といっても、少しはおしゃれな雰囲気を出したいと思う。

なので、今日は、アクセサリーの選択に時間がかかった。

「真珠にしようかしら」

真珠の二連のネックレスを手に取って、鏡の前で合わせる。

真珠は好きな石だ。

そして、私は、パールという響きよりも、真珠という響きが好きだ。

でも、今日の服装に真珠の組み合わせは、悲しい席に出るようなコーディネートになってしまう。

なので、存在感のあるゴールドのネックレスと、ハワイで買った黒い石のピアスを合わせた。


出かけに傘を持とうかどうか迷って、やめた。

傘を失くしやすい私なので、まだ降っていない今日のような天気のときは、持たないようにしている。

雨が降っていないと、必ず、どこかに忘れてきてしまうから。

「夕方から雪が降るという天気予報、はずれるかもしれないわ」

マンションのエントランスを出た時、意外と寒くなかったので、そう思った。

傘を持ってこなかったことに、少し得意気になる。


雪に慣れていないせいか、雪が降ると、少し厄介に思う私だ。

降っているときは、雨とかわらないので、何てことはないが、

やんだ後、数日間、道路が凍ってすべりやすいのがいけない。

すべらない靴を選ばなくてはいけないのが面倒だ。

ヒールの高い靴を好んではいている私ゆえに、洋服のコーディネートにも響いてくる。

くだらない理由だが、毎年、「今年は雪が降らないといいな」と思う。

でも、今日は、降るかもしれない今年初めての雪に、少し期待していた。

「雪、降ればいいな」

傘は持ってこなかったけれど、今日は、雪が降ってもいいと思っていた。


出かける前に、昨夜いっしょにワインを空けた友達からのメールで励まされた私だった。

職業も年齢も家庭環境も違うけれど、何だか気の合う、私の女友達3人。
彼女たちとは、時々、4人でメールを楽しむ。

送信先を3人にして、3人に一気に同じ内容のメールを送るので、それぞれから返事がくるのが楽しい。

まるで、人気ドラマ、Sex And The Cityの4人がカフェテリアで朝食をとりながら、あれこれ話すように、

私たちは、4人で、メールを通じてあれこれ、会話をする。

今日は、朝から落ち込む私に、一人からこんな返信が届いた。

「言霊よ。願い事を口に出して言うと、その通りになるものだから、やってみて!ファイト」

メールの最後のピースの絵文字が、私をさらに元気付けた。

「そうね。くよくよしているのは、よくないわ。」

そう思ったので、心の中で静かに願った。

願い事はシンプルなのだが、かなり、大きな願い事だ。

謙虚な私は、そのシンプルだけど、大きな願い事をそのまま願わず、小さなかわいい願い事に形をかえた。

私は、目をつぶって、口に出して、願い事を言った。

そうしたら、雪がイメージされた。

「もしかしたら、雪が私の思いを彼に届けてくれるの?」

そう。
私は、ある男性に届けたい思いがあったのだ。

雪、というインスピレーションが正しければ、雪が何かを届けてくれるはずだ。

だから、今日は、雪が降ればいいな、と思っていた。


様々な思いを抱きながら、少し灰色がかった空の下、痩せた冬の街路樹に沿って歩く。

この道は私のお気に入りだ。

人通りが少ないので、誰にも邪魔されず、静かに歩くことができる。


あなた

願い事

気の合う仲間

ワイン

冬の空


歩いていると、記憶にとどまる様々な映像が、フラッシュバックのように現れる。

iPodの音楽に歩調をあわせて歩きながら、それらの映像を組み合わる作業が、私は好きだ。



私は、マンションの一室で、セレクトサロンを運営している。

東京タワーの見える、12階の3号室。

大好きな空間だ。

いつも、部屋に入ると、挨拶をする。

今日も「来たわよ、こんにちは」と、部屋に入った。


しかし、入った途端にいつもと違う雰囲気が漂っているのを感じた。





雑然とした雰囲気・・・



そして、どうしたことか、サロンのものが、絨毯の上に散乱し、私のデスクの上も照明スタンドが倒れていた。




立つものは、ほとんどといっていいほど、倒れていた。





何があったの?


サロンのトルソーだけは、知っていた・・・


彼女は、土曜日の夜のサロンの出来事をすべて見ていた!



To be continued ・・・続く






・・・・予告・・・・



この画像で、トルソーは何を見たのか、ご想像ください






ところで、雪・・


降らなかったのね



やっぱり



ってことで、お話の女性の願いは届かなかったのかもしれません



残念!