Exotic magic(latter part) 異国の魔法(後編) | ma*nani通信Akemingのステキな40代

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Exotic magic (latter part)



前編はこちら → Exotic magic(first part)



私は、つま先から頭に抜ける何か、というか、予感に近い、不思議な感覚がからだを突き抜けた


だって、100人もいる招待客で、本館に入れない人がたくさんいる


その中で、数分の挨拶を交わしただけで、プレミアムシートをいきなり与えられたら、


気持ちが舞い上がっても仕方ないと思う


私は騒ぐ心をうまく隠して、彼の隣の席についた






主催のテーブルには、その日招待された中で主要メンバーと思われるお客が席についていた


まるで、何かのドラマのようだった


外国語を流暢に話せない、そして、何者かわからないJapanese womanが


堂々と主催の隣に座っていたのだから


たぶん、この日の招待客たちは、私という日本人女性を何者?と思ったに違いない


彼は、私に始終気を遣い、そして、温かいオーラを送り続けていた


不思議なことに、彼は、私が言いたいことを説明できなくても、すべてわかっているかのようだった


言葉が詰まってしまい、会話が長く続かなくても、心で理解してくれているのが伝わった


彼のような男性をダンディというのだろう


服装はともかく、態度が洗練されている


普通なら、不安になるシチュエーションだが、彼が隣にいてくれるだけで、安心感が得られた


私は、彼に初めて会ったというのに、安心して彼のリードにまかせて、プレミアムシートを満喫した






フレンチキュジーンでおなかが満たされ(素晴らしい料理だった)、


パーティもそろそろ終わりかな、というとき


「ホテルまで私が送りますから、最後までいてくださいね」と、ダンディな主催者が私の耳元で囁いた


一緒に来た知人は、旅の疲れもあってか、早々とホテルに戻ろうとしていた


私が、パーティに残ると言ったら、彼にどう思われるだろう


彼の友人である、パーティの主催に、私が何か特別な感情を持っていると思われたら困る


でも、帰るのが惜しく感じた


まだ、魔法をかけられたまま、素晴らしかった時間の余韻に浸りたかった


シンデレラの魔法がとけるには、まだ時間が早いような気がした


しかしながら、こういうときに、なぜか、遠慮に近い日本人特有のへんな謙虚さが急に出るものだ


私は、気持ちが後を引いているのを十分感じながらも、「See you 」と言って、主催に見送られホテルに帰った



翌日、仕事で、ある場所に向かった


前夜の心動かされる夕方の空と違って、明るい晴れ晴れとした空の下、元気に歩きながら、


昨夜のシンデレラの時間を思い出していた


なんて、不思議な時間の流れだったのだろう


私の心の余韻が、まだ魔法がとけていないことを示していた


きっと、まだ魔法が使える・・・


そう思った私は、昨夜の映画の相手役であった、彼の電話番号のかかれた名刺をバッグから出した


しばらく、彼の電話番号を見ていて、ふっと何かが私をよぎったとき、彼の番号をプッシュしていた


呼び出し音が鳴った


緊張しながら、彼の「Hellow」という声を待っていたが、留守番電話のメッセージが流れた


勇気を振り絞って


「こんにちは。昨日の者です。昨夜は素晴らしいパーティをありがとうございました。

今日、もし、同じ場所にいたら、と思ってお電話しました」


とメッセージを入れた


汗がどっと出た


何をしているんだろう


異国に仕事で来て、いきなり、夢みたいに外人の男性と恋愛ごっこ?


留守電のメッセージが失敗して入っていなければいいのに、と後悔していたら、着信


どうやら、たった今、後悔していた留守電の録音が成功していたらしい


そして、彼が、自分の近くにいることが判明した


5分で会える場所にいたのだ


つたない外国語でやりとりした後、私たちは、魔法がとける前に再会できた


こんなに流れるようにストーリーが進むなんて、まるで、脚本がすでに出来上がっていたかのようだった


私たちは、短い時間の中、映画の主人公になりきって、ドラマを進行させた




私たちがいたところの隣のホテルのバーで再会の乾杯をした


そのホテルのバーは、たくさんのホテルゲストが行きかうレセプションフロアの中央にあった


アイランドのような空間で、外が明るい時間でも気兼ねなくカクテルグラスを乾杯できる雰囲気だった




ダンディマンと隣合わせに座るのは、これで2度目


でも、昨夜と違うのは、二人の気持ちの高鳴りと親しみの深さ


会えなかったかもしれない


そう思うと、不思議な感情が湧きあがった


私は、完璧に魔法にかかっていた


昨夜と違う話をたくさんした


自分たちの家族の話、彼の好きな土地には鹿が現れること、星がきれいなこと


私たちは、魔法がかかったままだった


すべてが、きらめき、楽しい時間が流れていた




「Japanese womanがコスモポリタンを飲むの?」


彼は、私がオーダーしたカクテルを見て陽気に笑った


「このカクテル、好きなの」と、少し恥ずかしそうに微笑んだ私の顔に、彼の顔が近づいてきた


これは、魔法なんだ


ホテルのバーで隣り合わせに座る彼の唇が私の唇に重なり、


私はそれを、夢をみるような気持ちで受け入れていた




異国でかかる魔法は、ロマンティックで心ときめく素晴らしいものだ


この魔法は、残念ながら、自分の国ではかけられないし、かからない


だって、その後、彼が私の国にやってきたとき、心ときめかなかったから


また、新たな国に行く時に、運がよければ、魔法使いが杖をふってくれるだろう


私と新しいダンディマンに




The end written by Akeming


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