「Yahoo!JAPAN 知恵袋」での「ビッテル神父」関連問答集

先に「ビッテル神父伝説」の検証記事リンク集を作りましたが、「あの伝説はおかしい」とネット上できちんと指摘する記事の少ないこと、少ないこと。

「ビッテル神父、靖国神社」でグーグル検索をかけると、ヒットする記事のほとんどが、二次情報を鵜呑みにした「ビッテル神父礼賛」記事ばかり。中にはネタ本になかった「ドッグレース場」などという（明らかに伝言ゲームの途中で付け加えられた）言葉が追加されて、ビッテル神父様にたしなめられる前のマッカーサーはこんなにもけしからんことを考えていたんだぞと、憎らしげに強調しているものもあります。

それらの記事は千遍一律のごとく、だいたい次のようになっています。

　「みなさん、靖国神社を今日あらしめたのは、カトリックのビッテル神父様であることを知っていますか？

　終戦後、日本を占領したマッカーサーとその配下のＧＨＱの連中は、靖国神社を目の敵として、その焼き打ち計画を練っていました。靖国神社を焼却して、その跡地にドッグレース場を建設すれば、それによって日本の軍国主義を一掃できるというのです。

　昭和２０年の秋のある日、マッカーサーは、念のためにこれについて在日キリスト教使節の意見も聴いておこうと考え、当時バチカンの駐日使節の地位にあったイエズス会のブルーノ・ビッテル神父に、どう思うかと諮問しました。

　これに対して、ビッテル神父は、マッカーサーをたしなめて、次のようにおっしゃいました。

　『自然の法に基づいて考えると、いかなる国家も、その国家のために死んだ人びとに対して、敬意をはらう権利と義務があるといえる。それは戦勝国か敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない。無名戦士の墓を想起すれば、以上のことは自然に理解できるはずである。

　もし靖国神社を焼き払ったとすれば、その行為は米軍の歴史にとって不名誉きわまる汚点となって残ることであろう。歴史はそのような行為を理解しないにちがいない。はっきりいって、靖国神社の焼却、廃止は米軍の占領政策と相容れない犯罪行為である。

　……我々は、信仰の自由が完全に認められ、神道、仏教、キリスト教、ユダヤ教など、いかなる宗教を信仰するものであろうと、国家のために死んだものは、すべて靖国神社にその霊をまつられるようにすることを、進言するものである。』

　この進言を聴いてマッカーサーは、おのれの浅慮を恥じ、靖国神社の焼き打ち計画を取りやめ、靖国神社を日本の国民的追悼施設として残すよう、指示したのです。

　このように、靖国神社はローマ教皇直々の信任を得た神父様の的確な助言によって今日の地位を保障されたのですから、日本の国民はみな同神父様に感謝し、靖国神社を崇敬する権利と義務をもつことを自覚しなければなりません。とりわけキリスト教徒のみなさんは、ビッテル神父様が、靖国神社のことを神道の施設だからどうのこうのとあげつらうような狭い心は持たず、もっと寛大な心をもっておられたことを、学ぶべきです。

　近年の日本では、カトリックの教導職にある者が、宗教家の役目を逸脱する政治的発言を弄し、首相の靖国神社参拝は政教分離に反するとか抗議声明を出したりしていますが、その人たちの先輩にあたるビッテル神父様が、バチカンの教皇庁に由来する権威をもってお認めになった靖国神社を否定するような発言は、天に向かって唾を吐く行為であることがわからないのでしょうか。彼らこそ反省すべきであります。」

この際、「ビッテル神父伝説」検証記事リンク集を作ったついでに、「Yahoo!JAPAN知恵袋」でわたしが立てたスレッドの問答の記録も、リンク集を作っておくことにしました。

ついでに戦前の「上智大学生靖国神社参拝拒否事件」関連のスレッドや、西山俊彦神父関連、谷大二司教関連のスレッドもリンクに含めておきます。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14184595049?__ysp=44OJ44Kk44OE6KqeIGVy

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