朱鴉宮  ――あけがらすみや―― -8ページ目

アイコンノベル「兼作さん~~」フリートーク回と仙田学さん「盗まれた遺書」収録作レビュー

 ここから読み始めてOK! ゆったりフリートーク回。

兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん 

 幕間フリートーク「パ・ク・リ」

 

作:朱鴉更紗  画:萩茶漬

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第三話はこちら。

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パクリ……ではなく、

 どの作品に影響を受けてこの作品を書いたかをキャラクター達が暴露するという、前代未聞の回でございます。

 こんなこと書いて怒られないかな……? とか思ったり。

 まぁ、普通の小説と違って、ゆったり漫画の話とかできるのが、アイコンノベルの魅力ですからね。

 パクリじゃないです。


 オマージュです。

 とか思ったり。

 幕間フリートークは十話に一回ぐらい入る予定です。
(長いよ)


 
 さて、宣伝ばかりじゃつまらないので、本のコーナーも。

 何度かこのブログで取り上げてますが、文学系で注目の二大新人の処女単行本をやっと最後まで読了できたわけですよ。
 そんなわけで、最初は……。

 早稲田文学新人賞出身
 仙田学さん。

盗まれた遺書/河出書房新社
¥1,728
Amazon.co.jp

 
 NMG文庫「ツルツルちゃん」でもお馴染みの、純文学と、ライトノベルの双方でご活躍中の仙田学さん。
表題作の「盗まれた遺書」は傑作である事は前述しましたが、他の作品も拝読しました。

「肉の恋」

 肉を抱いて寝たり、肉と暮らす女性の話。
 ぎょっとさせられる文章が多く、かなり面白かったです。
 こりゃ、ああなるだろう、と、江戸川乱歩の短編「蟲」を連想しながら読みました。

「乳に渇く」

 これも傑作だと思いました。
 ネタバレになるから詳しくはいえませんが、カフカの「変身」や川端康成の「片腕」を連想させる物語ですが、現代的で完全に独自の世界にいってました。
 ただ、個人的には物語がガルシア・マルケス的ドタバタ大騒動になる前に物語が終わった方が良かったかも


「ストリチア」
 この作品は難解ですが、とにかくラスト二頁の文章が詩的でインパクト大でした。
 うーん、でも難しかったw

「中国の拷問」

 最大の問題作にして著者デビュー作。
 この作品は難解でしたね。
 と、いいますのも、本作から表題作「盗まれた遺書」が書かれるまでには十年以上が経過しているわけで、仙田さんは八割ぐらいは違う作家になっているので、表現も「盗まれた~」の方が伝わり易いんですよね。

 その昔、辻原登さんの芥川賞受賞作「村の名前」を読んでいたとき、「村の名前」の後に処女作「犬かけて」が収録されていました。

 「犬かけて」のファンも朱鴉の周囲には多いのですが、「村の名前」よりも五年前、まだサラリーマン時代に書かれたもので、わかり易さがかなり違うんですよね。
 「村の名前」も単体で読むと文学読者以外にはわかり易いともいえない作風なのですが、「犬かけて」はそれに輪をかけて難解。

 同じことが「盗まれた遺書」と「中国の拷問」の間にもある気がします。

 「盗まれた遺書」も現代文学においては決して、理解し易い作品ではないのですが、「中国の拷問」の禍々しいまでに凶器の如く放たれる個性に比べますと、かなり読まれることを意識した作風になっています。

 と、いうわけで、私は「盗まれた遺書」寄りですが、

 「作家は処女作に向けて成長する」

 という言葉もありますし、「拷問」側のファンも多いかも知れません。


 どちらにしろ、現代文学では珍しく、

 「文学性(作品)のためなら、読者が一読して理解できないこもどんどん書いちゃう」

 のが良くも悪くも、この作者……及び早稲田文学という媒体の最大の魅力かと思います(ほめてるのか

 さながら、アングラのパンクロッカーが全国デビューしちゃったような、危うさと自由さがあるのが仙田文学ですね。

 さてさて、現代文学の救世主となれるのか?


 次回こそは!


 群像新人賞出身
 淺川継太さん


ある日の結婚/講談社
¥1,620
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 をやりたいです 仙田さんと比較しつつw

「兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん」「第3話 パーティーに行こう! 3」更新しました

 なかなか、更新ハマりますね! 

兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん 

 第3話 パーティーに行こう! 3

 

作:朱鴉更紗  画:萩茶漬

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 パーティー話、最終話です。

 意外に業界の方々から共感の声を多くいただきました。

 実は作中のライちゃんみたいな感じで出版業界のパーティーはたびたび行くのですが、ラノベのパーティーには行ったことないんで、たぶん違うと思うんですよね。

 まず、ラノベは他社の編集さんがそんなに来てないと思うので、他の出版パーティーに比べて、名刺交換の重要度がそこまで高くないのでは? とか思ったり。

 ジャンルによっては出版社が違えど、横のつながりといいますか、ほとんどの大手出版社、新聞社が来ているものもありますから。

 なお、大手出版社ですとパーティーは無料ですが、大手でないところは会費制も少なくありません。二次会も出ると結構、とられますね。
 無料パーティーに行ける人はいいですね。


 

寂しい丘で狩りをする/講談社
¥1,728
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 アイコンノベルの話題ばかりだったので、最近読んだ本を紹介します。

 辻原登さんの新刊で、文芸雑誌「群像」で連載していた、おそらく著者初ジャンルとなるクライムサスペンスです。

 前作、 「冬の旅」もクライムサスペンス要素は高かったのですが、どちらかと言いますと下流層の末路を描いた文学作品でしたので、やや方向性は違うかもしれません。

「百合の心」や「野の寂しさ」など初期短編はこれに近い作品も書いていたかもしれませんね。

 朱鴉は「黒髪」が好きですけれども。



百合の心・黒髪―その他の短編 (講談社文庫)/講談社
¥751
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「群像」連載時にはさすがに全部読み切れなかったので、今回、やっとラストまで読み切ることができました。

 自分をレイプした男が出所となり、復讐を恐れた被害者女性が女性探偵を雇ってその男を尾行するという内容です。

 面白いのは、その女性探偵の方がより質の悪いDVストーカーに追われているところで、まさに予測不能のストーリー展開でした。

 とにかく悪そのもののような身勝手な男たちが登場するので、 「これって解決のしようがないような……」と思っていたら、著者の持ち味であるトンデモな方法で見事に解決してしまうので、ラストは正直、よくも悪くもあっけにとられました。

 ところで、それ以上に素晴らしいのが、作中に登場する日本映画に関するうんちくでした。

 ヒロインがフィルムセンターでフィルムの保護と再生にいそしんでおり、レイプ犯も映像技師ということで、黒と銀の奥深い映画の世界へと読者を誘います。

 まさにこの作家の真骨頂でしょう。 


更新しました。「兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん  第二話 パーティーに行こう! ②

 お待たせしました。

 

兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん 

 第2話 パーティーに行こう! ②

 

作:朱鴉更紗  画:萩茶漬

★第二話更新です。

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 第一話はこちら

 第一話が思いのほか好評でアクセスをいただいて、ランキングに残り続けております。

 イラストの萩茶漬さんからは
「ライちゃんの性格が悪そう!( 一一)」というコメントをいただきました。

 いえいえ、彼女はいい娘ですよ……たぶん(汗)

 大体、5~一週間おきに更新できれば……。

 意外に宣伝告知の方に時間がかかっています。

 まぁ、今、商業の仕事が極端に少ないので、全然、大丈夫ですけど。

 仕事ください(´・ω・`)