朝の出勤時、ちょいとコンビニに寄って飲み物や、仕事中に少し摘まむ小さなお菓子なんかを調達するのが、ほぼ日課のようになっている。
駅から会社までの間のこの界隈、コンビニ(店員)激戦区である。
ほんと、人材豊富なのである。
地下鉄の駅前のコンビニ店員さんは、とても愛想がよい。会計時に手早く商品を袋に詰めながら、世間話をしてくれる。
「あっし、ホクロとったんですよォー。皮膚ガン予防ってことで、保険で♪!。」そうして「いってらっしゃい!」と、とても爽やかに送り出してくれる。
なんかイイ。。。。
それから、駅から少し歩いたところにあるコンビニ。
ここの店員さんは、少しシニアな人が多い。そこに、背の高い初老の女性店員さんがいる。
何気なく首から下がっているネームプレートを見ると、顔写真が青年。
名前が青年。
ちがった意味で、これもまたイイ。。。。
そして中でもイイのが、 JR駅から会社に行く間にあるコンビニ7である。
ここに初めて訪れた後輩の幸太が
「あっこさ~ん、あそこのコンビニ7に、ぼくあんまりわかんないんですけど、中森明菜みたいな店員さんが居て、なんか凄いんです。」
「え⁉、すごいってどういうこと?。すごい美人とか?。」
「う~ん、そうじゃなくて、とにかくすごいとしか言えないんです。」
そう聞いて、早速翌日、件のコンビニ7に行ってみた。
「こうちゃ~ん、すごかったわ!。明菜、ほんますごかったわ。」
それ以来、その人は”コンビニ7の明菜”と、あたしと幸太の間で呼ばれている。
この明菜の何がすごいって、まあ客さばき?。すごいのだ。
品出ししてても、疾風のように現れて、目にも止まらぬ速さで商品を、バーコードにかざして、あっという間もなく会計を済ませて、また疾風のように品出しへと去って行く。
あんた、くノ一か?。
お客が用意している紙幣を見てとると、既に右手は釣り銭をチャリっと手にしている。
常連客のタバコを、オーダーされぬうちにタバコ棚に取りに走って、年齢確認ボタンを、ウルトラクイズばりに、タンタンとタップする。
一体、何手先まで読んでんねん?。
将棋指しだったら、藤井四段とイイ勝負出来たんじゃね?!とか思う。
明菜を発掘してから、幸太とあたしの間で 明菜は大スターだった。
幸太なんて、明菜からタバコの銘柄を覚えてもらって、大層あたしを羨ましがらせた。
そして、明菜にあまりにも憧れすぎて、
緊張のあまり、会計時にお金をばら撒くと云う粗相をしでかしたり、
自分の会計が明菜に当たると嬉しい反面、明菜のそのスター性に怖気づいてしまい、欲しくもないパンを選びに列を離れたりすると云う、意味不明な行動をとってしまったこともあったらしい
。
コンビニのみにて輝く明菜の存在は貴重だ。
コンビニでこそ生かされる、明菜の能力は偉大だ。
コンビニ(店員)激戦区にて、今のところトップは明菜である。
あ、あと一軒、逆方向のコンビニ7には、姫のようなおばちゃん店員が生き生きと、お仕事をされている。
「38円のおかえしでぇ~す(ル~ン♪)。」と、すごい周波数の声でお釣りをくれる。
彼女も、なかなかイイ線行っている。