3月から、学校の先生のスパルタ式指導を受けながら、やっとの思いで8月に完成させたファイル。
夏の忙しさを言い訳に、イラストレーターエージェントさんに、連絡しようか、しまいかと、
ぐるぐる迷っているうちに、秋も半ばになってしまった。
日が経つに連れて「こんなに長らく放っておいて」と気を悪くしておられまいか?とか、
大層怒っておられるんじゃないか?
なんなら、もう覚えてくれていないかも知れない。。。と、
余計なことを考えて、とうとう連絡しづらくなってしまっていた。
ちょうど タイミングが良かったのか、悪かったのか、、、
学校の先輩が誘ってくれた、展覧会のオープニングパーティーに、かのエージェントさんが来ておいでになった。
「おお!、こんなトコで鉢合わせなんて、気まずいやないか、ここは、ちょっと人ごみに隠れてフェードアウトして。。。。」などと、コソコソしていると、
一緒に参加していた ゆきえが、エージェントさんのところに駆け寄って行ってしまった。
そうこうしているうちに、洞穴からいぶり出されたアナグマのように、仕方なく
無沙汰のお詫びと、挨拶をすることに。
そのあと、先輩とエージェントさんに ご一緒させていただいて、晩ごはんの席にまで、お邪魔してしまった。
そして帰り際に、えぇい!!ココはもうついでだ!と勢いで
「明日改めて、アポイントのお電話をさせて下さい。」と、お願いをしてしまった。
してしまったら仕方ないので、仕事の休み時間に、エージェントさんに電話。
やっとのことで、ファイルを見ていただく約束を取り付けた。
そして、改めて事務所にお伺いする。 ほんと何ヶ月ぶりだろう。
「ずっと来ないから」と、エージェントさんからも言われてしまった。
そして、渾身のファイルを、テーブルの上に うやうやしく差し出すアタシ。
ゆっくりと、丹念に一枚一枚 無言でページをめくるエージェントさん。
一通り目を通し終わって、意外にも良い反応を示してくれたのが、『モードデッサン』であった。
「ここまでの(まあまあある程度の)レベルで、仕上げてきているのに、なぜこの先を追及しないのですか?。」
「あ、ハイ これは、学校の練習だし、この方向性で行くと もっとハイレベルな諸先輩には到底敵わないので、この土俵に上がってはイケナイと思っていました。」と、今流行の栗原類のごとく、しどろもどろで応えるアタシ。
「いえいえ、ちゃんと着色してあるし、練習には見えませんよ。この方向で、お仕事提案できるようになるかも知れません。」
「しかし、ここを詰めきっていないから、こっちの作品も、色々迷っているのかも知れませんよ。色々なテイストが混在していますよね。」
なるほど、そうかも知れない。いや、まったくそうだ。
「生山さんは、こっち(作品)の方がやり易い?、それともこっち(モードデッサン)?。」
「あ、ハイ(クリハラは、)どちらも、そーやり易いわけではアリマセンが、こっち(モードデッサン)の方が、正解というか、目指すべき方向があるので、強いて言うならこっち(モードデッサン)の方が、多少気楽に出来ます。」と、おどおど応えるアタシ。
「生山さん、もうちょっと こっち(モードデッサン)追及された方が、イイと思いますよ。ぼくは、生山さんがココを追及しても、マサの先輩と同じものに仕上がるとは、思いませんよ。」
来る前は、いろいろ考えて弱気になっていたが、来て良かった。
とりあえず、ファイルは預かってもらえることになったし。
そして、また新しい目標が出来た。
エージェントの帰りに、学校に行った。
そして、先生にこの日の報告と、今後の戦略について、相談。
実は、モードデッサンに着色して持って行くことにしたのは、先生の指導があったからだ。
「っく!、ナンデモードにここまで、しっかり着色しなアカンねん?!。」と、思いながら、わけも分からず着色し、何度もダメだしを食らい、地獄の特訓を受けた。
あと、ファイルに綴る作品のラインナップ、順番、表紙、背表紙、名刺の体裁。
すべてに、こと細かくチェックを受けた。
そのお陰で、話しが早く済んだ。
お陰で、エージェントさんからも、わりと突っ込んだ具体的な話しをしてもらえた。
『いま間違えるか。本番で間違えるか。』のキャッチコピー。
そして、右にことの詳細が、ツラツラと。
なんだ、アタシがファイルを作るときに、学校で受けた指導と一緒じゃないか?。
入試の出題者は、正解が欲しい。
イラストレーターエージェントさんも、発注した要望どおり、それ以上のものが欲しい。
でも、学生は、間違った答案をよこしたり、努力の方向がアサッテになってしまったりする。
そこを、予備校の先生や、マサモードアカデミーの先生は、
「アナタ、間違っていますよ。コレはこうするのが、最短コースですよ。」と、ツボを教えてくれる。
自力で出来ないので、しばらくは とりあえず先生の力を借りることにした。
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