イップスをご存知でしょうか?
もともとはゴルフで使われていた言葉で、過度の緊張やプレッシャー、過去の失敗によるトラウマなどの為に簡単な短い距離のパットが入らなくなることを指します。
野球の場合は投げる時におき、遠い距離や全力で投げる場合はなんでもないのに、短い距離の送球がとんでもない所に投げてしまうケースを指します。
これにより野球を辞めてしまう選手や、内野手や捕手が外野手にコンバートになる選手もいるほどです。(私も経験者です。)
ではどのように克服するか?
幾つか方法がありますが、そのどれもが確実に治る訳ではありません。何個か自分で試して自分に合った方法を見付けてください。
・投げる対象に集中する
つまりは余計なことは一切考えないこと。ただ投げる相手だけを見つめて腕を振ります。
・送球時は周りを見下ろすぐらいの気持ちで
過去の失敗がトラウマになっているケースは周りの目を気にし過ぎている可能性が高いです。
自分が一番上手いんだと周りを見下すぐらいの気持ちで、取れないのは相手のせいだと考え、腕を振りましょう。
・シュートさせるように投げる
シュートを投げるようにすることで、肘から送球出来ます。アーム式の投げ方になっている選手には有効と言えるでしょう。
・身体を開かないように意識させる
個人的にはこれが一番有効だと思います。
イップスの選手はコントロール良く投げようと言う意識が強すぎ、身体の開きが早くなっている傾向にあります。
このためリリースポイントが一定でなくなり、送球にばらつきが出るのです。
右投げの場合、右足から左足への体重移動の際に左足に体重が乗りきるまで、身体を開かないよう意識してみてください。
短い距離でも、投げる相手に対してしっかり身体を横に向けることが大事です。
最初はインステップするぐらいの意識でも良いと思います。
指導者の方はイップス傾向の選手に対して、決して強い口調で問い詰めない事。
事態を悪くするだけです。失敗しても良い環境で、上記の事を試させてあげてください。
アケダカイロプラクティック
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