一太郎は色白だったから、目と髪が茶色系で手足が長く、ぱっと見はハーフって感じだったんです。ぱっと見ですよ。
そのせいか、日光に弱かったんです。
ばあちゃんが心配して「海藻食べろ!」「いりこ食べろ」って色々作ってくれて。
おかげ様で保育園を卒園する頃には、黒々とした剛毛になっちゃって…。
寝癖がホントに鳥の巣のようで。どんな寝方したらそんな頭になるのってくらい強烈で。
ドラッグストアで寝癖直しのスプレー買って使わないと元に戻らない程で。
ある日、おひいさんがクラシックバレエで使ってるベタ樫(ぺっちゃんこの樫)が落ちてて。
一太郎は何を思ったのかそれで遊び出して。
おひいさんも髪が多くてお団子ヘアにする時が一苦労してたからか一太郎も真似をして遊んでたんです。
髪をひとかきすると引っかかってかんざしのように止まってて。
色んなところに刺して遊んでたら、引っかかって取れなくなって。
「どんな毛してるんよ!」って取ろうとしたら柄の部分がボキ折れて。
100均だったけどお気に入りだったので落ち込んで。
一太郎は、「僕の髪最強やん!おひいさんの櫛にも勝つやん」って言って折れた二つをあっちとこっちの髪に突き刺して。
もちろんおひいさんはブチ切れで。
一太郎の特技がなんでも突き刺さる髪の毛になってました。ペンから定規、耳かきなど色んなもの刺さったヘンテコリンな髪型を満喫してました。
おひいさんは「笑えないんだけど!」って。
髪が多いのも良し悪しでした。