カキ氷                                        祭

暑中お見舞い申し上げます





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あれは5月だったか6月だったか、記憶は曖昧。小三の孫のホマが学校で芽だしした、小さな苗を2本持って帰ってきた。話を聞くと「オクラ」だそう。ホウセンカとオクラ、どっちか好きな方を選べて、彼は迷わずオクラにした。



どうするのやらと様子をみていた。娘もホマも毎日忙しそうにしている。しょぼんとしてきた苗に慌てた私は、鉢に植えた。彼が毎日観ることができるよう、玄関先に置いた。



実はオクラを育てるのは初めて。ネットで情報を仕入れた。2本を1組にして植えること。鉢植えなら30センチの深さの鉢を。空いた鉢を探したけれど見当たらず、毎年朝顔に使う25四方、深さ25センチの鉢に新しい土を入れた。



真ん中に2つ仲良くちょんと並んでいる小さな緑。彼は毎日水やりをした。




とうとう本葉が出始めた。夏休み前には葉っぱが何枚も。掌どころか、妹の顔よりでっかい。私は、内心心配だった。このまま葉っぱだけに終わってしまわないか。鉢は小さくなかったか。肥料は塩梅よくやれていたか。



ところがどっこい優しいオクラだ。何やらごちゃごちゃと蕾らしき姿を見せ始めた。これからどうなっていくの? もはや私の良き観察相手になってくれている。朝一番に見に行く楽しみ。「オクラがねー!」と、朝から騒いでいる。



とうとう、素敵な朝が来た。オクラの花が、儚げな黄色の花びらを1つ開いていたのである。いろんな畑で見てきたけど、こんなにべっぴんさんは初めて。



もう少しズームで。


朝露をまとっている。



「ホマ、オクラの花が咲いたよー!」

彼もたいそう喜んで見にきた。

たった1つの宝物みたいに愛でていた。



でも美しい姿も1日限り。翌日はもう、ぽろりと落ちて、実が小さく見えている。






4、5日でぐんと大きくなるらしい。

まず1本。お味見は…。やっぱりオクラ大好物のホマだろうな。




葉陰にてまずは一花オクラ咲く

                                           アマンバ





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いつもより鉢が1つ少なくなった朝顔は決していやな顔をしないで  元気いっぱい

これもひと日を楽しんでいる

笑っているよう












読んでくださり  ありがとうございました

暑い日が続きます

お互いに  身体を労りながらやっていきましょう