今日は長崎原爆忌
日本が決して忘れてはいけない日


若い頃
夏休みの出校日には
必ず『ひろしまのピカ』という絵本を読み聞かせしていたのを思い出す


朝夕少しずつ
気温が低くなってきた
いっときに比べると気分的に息がしやすい


法師蝉うすきに鳴くや朝の藪


一昨日の早朝
今年初めての法師蝉の声を聞いた
細い細い声で3度鳴いただけだか 妙に嬉しかった
酷暑を乗りきったような安堵感か…
今朝はたくさんのツクツクボウシの合唱
アブラゼミは遠慮がち


アメジストセージの蕾秋の立つ






アメジストセージに薄紫がみえてきた
立秋の日の朝のこと
こういうことが元気をくれる
楽しみをくれる







はらだみずき・著
小学館文庫
324頁


『山に抱かれた家』シリーズの第3弾
舞台は群馬県の上閑沢という限界集落である



一年に一回夏に発刊されているのを見逃さなくてよかった


主人公文哉はたった一人で自給自足の生活をしている
前回では無農薬の梅の栽培と収穫についての主に話が流れていた


今回は
有害鳥獣捕獲隊隊員に委嘱
の委嘱状から始まる


文哉は自然の力を借りて
居を少しずつ住みよいものに変えていく


有精卵を育てて雛にする
鶏になると抱いていた孤独感は癒される
一個目の卵の美味しいこと!
文哉の幸せが伝わる


梅畑はずっーと農薬を散布せずに育てる
そのために必要なミツバチを飼い 巣作りに成功
収穫した梅は昨年よりも値が高くつくのも嬉しい結果だ


まだまだ他にもいろいろなことに挑戦しながら
周りのお年寄りに頼り頼られながら
自分の生活の基盤を強くしていく


畑で野菜や果物を「育てる」と表現するが、なにも人の力だけで育つわけがない。
そんな自然に対して、人はもっと謙虚であるべきで、感謝の念を忘れてはならないはずだ。


文哉の
作者の
気持ちだろう


そんななか
罠にかかった獣がいるとの報を受ける


文哉は経験ある大先輩についていき猟の仕方を身を持ってた学ぶ
生き血を吐く姿に恐怖や申し訳なさを感じつつ… 
そうしなければ人間が命を落としたり田畑の作物がみな荒らされたりすることの怖れを知っている


とうとう
文哉一人でイノシシを格闘する日が来た
今までの教えを冷静に思い出しながら
でも心臓をバクバクさせながら
一つひとつのことをやり遂げていく
その残酷なシーンは速読になった


文哉は自分で作り上げた太陽熱温水器の湯につかり ひと息つく
そして捕らえたイノシシの心臓をいただく


「ーいただきます」


命をいただいているという幸せに文哉は目頭を熱くしながら美味しくいただく


最後にこんなことが書かれている


ここで暮らして、わかったことがひとつある。
それは、自然は嘘をつかない、ということ
梅や野菜を育てるなかで、自然に沿ったやり方がいちばんなのだと感じた。
なにもしないということが。
……
自分は、自分の生き方を模索し、その道をじっくり歩んでいけばいい。特別な晴れの日を待つのではなく、日々の暮らしのなかで、自分にとって幸せの瞬間を感じながらー
たとえそれが、少しばかりふつうとはちがった道だとしても。
自分なりに、自分にとっての、人間らしく。




私たちは店に並んだ、すでに処理された肉や魚を食べている
私たちのために命を落としてくれた動物に
私たちのために命を裁いてくれた人たちに
感謝しながら食べることはとても大切だと
文哉のあの瞬間の涙から学んだ



まだ私が小学生だったころ
食料自給率は高く(今は37%?)
家では鶏を飼っていて姉妹で餌をやっていた
産んだ卵の温かさを覚えている
私はそのとき感謝をしていたのだろうか


牛小屋もあり 黒牛を飼っていた
もう田で働けなくなると売りに出された
牛を牽いて売りに行く牛や祖父の哀しみを感じることができていたのだろうか


そんな昔の生活を思い出す1冊だった


また来年の夏
忘れずに本屋に行かないと!!
きっと文哉が大切に思う凪子との関係も変わっていることだろう💕




最後まで読んでくださりありがとうございます



日々の生活のなかに潜む小さな幸せを見つけながら
ほんの少し先の楽しみを小さな生きがいにしながら
ぼちぼち生きていきたいものです