風の強い日です

こんな日は気持ちも落ち着かないようです

世界情勢から目を背けたくなったりもします


庭の花がつぎつぎと咲いていくのだけが楽しみです




葉をよけてすくと咲きけりチューリップ







赤いチューリップが咲きました

いわさきちひろの絵を思い出します




廊下まで入りし桜の花びらや







風に乗って 子どもたちの体に乗って 校舎のなかにまで桜の花びらが入ってきたことがありました




「ずっと捨てない」



もう半世紀余も前の話である。

大学生になり初めての奨学金をもらった。何を思ってか、私は全額で一本のフルートを買った。音楽科や音楽クラブとは縁もないのに。親不孝をしているという気持ちだけは片隅にあった。




      シレネ


フルートは、中学生の頃に吹奏楽部で吹いていた。最初は吹き口だけを持たされ、何度も何度も音が出るまで練習した。唇の形や力の入れ具合が大切。あとは肺活量。フーフー、フーフーやって初めて出た掠れた音を聞いたときは、飛び上がるくらい嬉しかった。



楽器として吹けるようになったのはいつ頃だろうか。先輩たちに混じって吹けるようになったのも。大きな音の出る楽器と一緒だとどことなく存在感の薄いフルートに思えたけど、ないと困る音域を担当していたと思う。優しい音色が好きだった。




    スノーフレーク


さて私は、学生時代の一年半くらいは寮生活をしていた。夕食を終えて自分の部屋に戻ると、こともあろうに、しばらくフルートを吹いていた。たいがいは童謡や唱歌だった。楽譜はないが、それらの曲は何故か手が動いた。『ふるさと』は定番曲。周囲の人たちにどれだけ迷惑だったかと今ごろ赤面している。



ある日、寮生で同い年のウッチャンという音楽科の人と話すことがあった。そのとき、「ピアノと合奏しないか」という話になった。曲は『アルルの女』。彼女と時間を合わせ、大学の高い所にある音楽棟の一室で練習を重ねた。もちろん発表会とか、誰かに聞いてもらうとか、そうした目標はなかった。演奏しているだけで幸せ。そんな感じ。

今でもこの曲を聴くと指が動くようだ。




     ヒメリュウキンカ


社会に出てからは、全く口にすることはなかった。黒いケースのなかに眠っているだけ。長い長ーい間。手入れをしないから少し錆びも見える。それでも私は、どうしても捨てることができない。あんなにたくさんの物を断捨離してきたのに。この子はいつか誰かの手によって息を吹き返すかもしれないと密かに思っているのか……。


いや私の心の深いところに、裕福でもないのに、遠い大学に入れてくれた両親への申し訳なさが沈み込んでいるのだろう。

「たくさんの楽しみをありがとね」

気まぐれの整理整頓のたびに出すフルートに呟くことが多くなったこの頃。



ピンク薔薇クローバーピンク薔薇クローバーピンク薔薇クローバーピンク薔薇クローバーピンク薔薇クローバーピンク薔薇クローバー



あるブロガーさんのフルートのブログを読ませていただいて エッセイを書きたくなりました

機会をくださり ありがとうございましたニコニコ




最後まで読んでくださりありがとうございました

あと少し🌸の季節をたのしみたいですね