暑い暑い日が続きます

無理のないように

それでも少しは家体操をこまめにやりながら  

雨を待ちます





友人が送ってくれた『神様のカルテ』シリーズのなかに入っていた本です




『神様のカルテ』よりも  ずしんと重たい内容でした

各章のタイトルが花に因んだものであることが  少し救われました

でも  いつかは通る道…

そう思いながら読みました





窓辺のサンダーソニア

秋海棠の季節

ダリア・ダイアリー

山茶花の咲く道

カタクリ賛歌

勿忘草の咲く町で








                                  夏川草介・著
                                  KADOKAWA
          







老人医療について書かれた本です

桂研修医師を主人公に  医師が老人の終末医療に向き合う姿が描かれています




彼は高齢の患者の 1人ひとりの「生」と 「死」を任されることに  悩みながら  自分が納得する考えで  それを解決しようとします

そのとき  医者としての「技術」だけではなく  「哲学」が必要とされます

真摯に向かう者ほど  その「哲学」は深みを増していきます




これから先   どんどん増えていく高齢者の医療に携わる医者たちは 「 神のように人間の生死をわけうる立場に立たされる。が、なお自ら人間であるならば、否応なく考えなければならない。何をといって、人間はいつ死ぬべきかを。あるいは、人間が生きているということはどういうことなのかを。」と解説の佐藤賢一氏は書いています




「このまま病院で看取りませんか」




桂は意を決して誤嚥性肺炎を繰り返す田々井老人の家族である孫に話します

それがその老人の最期として一番大切なことと考えたのでしょう





1人ひとりの状況を見ながら  自分のなかに確固とした「哲学」がないと  治療も治療を止めることも手術することもできなくなるのかもしれない

そんな思いに 心がざわつきました





桂は実家の花職人を継がずに医学部に入ったのですが   花のことは誰よりも知っています





また看護師の美琴との爽やかな恋愛関係は細く長く続きます





花や恋人に癒されながら

過酷な医者としての「哲学」を  現場の患者さんに向き合いながら   少しずつ少しずつ積み上げていきます




私は そのときになったら桂医者のような人に出会いたいです




たくさんの心打つ言葉が記されています

もしよければ   いつの日か  目を通してみてくださると嬉しいです





医療現場で仕事をしながらの夏川草介さんの小説は  過酷でありながら  納得のいく話の展開です




あと二冊   夏川氏の本を送ってもらっています

もう少し経ったら開いてみます






お茶お団子お茶お団子お茶お団子お茶お団子お茶お団子お茶お団子





したむきて木立ベゴニアひたむきに

                                                   アマンバ
















今年は木立ベゴニアがたくさん咲きました

最初   ぽつんと花芽がついて  それがどんどん花になります

よくぞ  こんなにたくさんの花をぶら下げて咲けるなあと毎朝感心します




この花は  先の本に出てくる  秋海棠の仲間だそうです





読んでくださりありがとうございます


今から家体操してきます🤸