少しの雲が

少しだけ暑さしのぎになります

今日はそんな日になりました







                                はらだみずき・著
                                小学館文庫












『海の見える家』シリーズが終わり

『山に抱かれた家』に入りました





文哉が凪子に書いた手紙に始まり

凪子が文哉に書いた手紙で終わります

スマホの電波が園外になる山の家のこういうロマンが似合います





資金を駆使し

手に入れた自分の土地は  群馬県と長野県の境   上閑沢  という所です

青い屋根の家で  畑には梅の木がたくさん植えられています





文哉は一人で  自分の家のなかを隈無く調べ回ります

屋根裏には目にしたくないものがあったり   畳は黴だらけだったり   風呂は使えなかったり…

到底人が生活できないと思えるような始まりです





しかし   海の家での別荘の管理人としていろいろなことを体験してきたので  一つひとつの問題を根気よく解決していきます





くじけそうになると  山の自然の景色や鳥の声などに癒されます

もちろん  近く(と言っても、歩いて30分以上はかかる)に住む亡き幸吉の親友である市蔵やイトという女性にも  何かと温かい声をもらいます





そんなある日   文哉は自宅前の梅の畑の存在に目を向けます

青梅が見え始めているのです

南房総で  誰も継ごうとしない梨畑で倒れていた幸吉の姿を思い出します





そうだ!「梅の収穫」

文哉はそれに向けて動き出します

最初は同じ集落で梅農家を営む菊次郎に出荷までの段取りを教わります






しかしながら  菊次郎の考えとは違うと文哉は思うのです

農薬を何度も散布して  傷一つない作業や取り入れに邪魔となる下草に除草剤を撒いたりすることに疑念を抱くのです





幸吉の無農薬の野菜作りの考えと違う!

文哉は  何とかして自分が思い描くやり方で  梅を収穫します

ランクは下でも  農協で何とか取り引きしてもらった自分の梅

道の販売所で知りあったおばあさんにお願いして置いてもらって売れた自分の梅





ヨッシャー!

文哉は1人ガッツポーズ!





若者が本当の自分の居場所を探し見つけ出す姿に時折涙がでます

「よくやってるね」

声に出したくなります





文哉の強さと周りへの温かさは  山に来ても変わることはなく  今まで以上になったと思います

勿論山の中での生活には危険がたくさんあり  そこの部分にも多々触れています





そうそう手紙です

それを梅の木の上で読みます

待ちに待っていた手紙です

最後のシーンで凪子は  自分も一緒にやりたかったと告げます

その時ようやく彼女の思いこそ大切なものだと気づくのです





ならば、ふたりして、山に抱かれたこの家で暮らそう。

うつろう季節のなかで、同じ景色を眺めながら。



「ー ほら、早く見に来てごらん」

深緑の山を仰ぎ見てから、目の前の枝に生っている青い奇跡に手をのばした。






う~ん❤️

いいですね



次の発行が待たれます

これからは  自分の本として読んでいきます



この本の最初は   『海の見える家』シリーズのあらすじがさらりと書かれているので   繋がりが自然に理解できます

読み始めるなら  この本からでもオッケーかなと思います




友よ😃

送ってくれて  本当にありがとう✨





お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶





とんぼうの秘密基地なり棒の先

                                           アマンバ











ここがお気に入りのトンボがいて  月曜日から何度もやってきて止まり   さっと去って  また  やって来ます