さあて

6月に入りました


この爽やかなお天気のあとに

鬱陶しい梅雨が待っています

仕方のないことですけどね




『神様のカルテ』シリーズを送ってくれた大学時代の友人が  またまた  素敵な本をおねがい

珈琲パックとチョコレート付きです

ありがたい話です








                             はらだみずき・著

                            小学館文庫




南房総を舞台に繰り広げられる話です




入社1ヶ月で会社を辞めた緒方文哉

これでよかったと言い聞かせていた、ある日、見知らぬ人からの電話を受けます

幼い頃に離婚して  姉と自分を育てあげてくれた父の死を伝える電話です




孤独死だろうかと思いながら   文哉は南房総の病院の霊安室に向かいます

そこで久しぶりに対面した父 芳雄の顔を見たとき  以前サラリーマンをしていた時とは違う顔に気づきます




父の遺品整理のために向かった、丘の上にある、海が見える家で  文哉は  父の生きた足跡を辿り始めます




電話をくれた男  坂田和海が  静かにさりげなく文哉を見守りながら  手助けをします

和海自身が芳雄のことを根っから大切にしてきたのです




だんだん生前の父の姿・生き方が分かり始めます

別荘の管理人として  誠実に働いていたこと

海が好きだったこと

周りの人に愛されていたこと

………




いつしか文哉は  父のしてきたことに興味を抱き始めます

遠かった父の存在がだんだん自分のなかで大切なものに変化していきます





 サーフィンボードまで見つけ  初めて1人海に出て   死にものぐるいになりながらボードに🌊





父と似てきた文哉に   生前よく話をしたという人から  こんな言葉を教えてもらいます




自分の人生がおもしろくないなら、おもしろくしようとしないのか。他人にどんなに評価されようが、自分で納得していない人生なんてまったく意味がない





父はこの言葉で一念発起したと聞きます




文哉の心にもまた  ズシンと響きます

そして……




こうして淡々と書きましたが   実は  涙溢れる物語でした



人と人

比べたり

妬んだり

蔑んだり

諂ったり



そんな社会とは正反対の

海の見える家の生活で

これから文哉はいかにして生き抜いていくのでしょう

若者の姿が眩しいです




もう

2冊目に入りました





















また  読後感を書いてみます





大好きな紫陽花が増えました

去年咲かなかった子も

嬉しそうに咲いています







                  清楚で欲張らなくて








          周りをぱあっと明るくして








            ずっと前から居てくれて









       ひらひらのフリルが愛らしくて








 ずっとずっとずっと前から居てくれて









ダンス   ダンス   ダンス

きれいだよ🎵