曇り空です
今夜はまた雨でしょう
気温差やお天気に振り回されそうです
『神様のカルテ』シリーズ 五巻
ようやく読み終えました
栗原一止という医師が実在するかのような錯覚に陥っています
この新章は今までになく長く読みごたえがありました
何度涙が溢れたかわかりません
人間の生と死について 改めて考えさせられました
深い課題の小説の読後感を書くのは 今の私には難しいことです
言葉足らずのところが多々あることを承知で書きます
小学館文庫
栗原はどんなときも二木さんの思いに寄り添って治療を続けます
状態の悪いときは入院を
小康状態になれば自宅療養を
それは根本に二木さんが
「最後は家で」
という意思を持っているからです
小さな娘にまだまだ伝えたいことがあるのでしょう
娘を持った栗原にはその思いが痛いほど分かるのです
しかし 病状は刻々と悪くなるばかりです
栗原は嫌がる二木さんにどうしても病院での治療が必要なとき こんなことを強い口調で話します
あなたがあとどれほどの時間が残されているのか、それは私にもわかりません。けれどもあと三か月の命なら意味がないと思いますか。一か月しか生きられないなら死んだほうがマシですか。そんなことはないはずだ。
二木さんは澄んだ目で栗原の言葉を聞きます
義務です。生きることは権利ではない。義務です。
出発します。帰ってくるために。
こうして病院での治療が始まり また 自宅に再度戻るときには 栗原は尊敬する乾医師の病院に足を運び 在宅医療に真摯に向き合う介護のための看護師に二木さんを任せます
こういう栗原の治療法は大学病院との亀裂を招き続けます
しかし 心ある先輩や後輩や同僚に理解されながら 自分の信じた道を歩き続けていきます
大学病院の医療が冷たい白い巨塔
そんななかでの栗原はどうなるのだろう
そして最後の場面です
病院の全てを握り ときには栗原の行く手を冷たく阻んでいた長老の医師が言います
大学病院は……実に多彩な人々の集団だ。裏を返せば、なかなかまとまりきれない集団でね
しかし私は、ひとつの哲学のもとに一丸となった医局であるより、様々な医者を抱えたいびつな集団である方が、より優れた医療を提供できると信じている。多彩な医者による、ゆるやかなチームワーク。これこそが第四内科の最大の武器だ。
だから私は君を歓迎する。
栗原は第四内科の班長として これから活躍していくところで幕は降ります
正直に言うと ものすごい量の付箋を貼りました
どのページにも 心に染み入る言葉があったからです
自分の力では こんなふうに書くのが精一杯で 栗原医師に申し訳ないです
この本が魅力なのは いろんな花のことや松本の町の様子や山々の描写がふっふっと現れることです
先日 常念岳の写真を載せてくださったブロガーさんがみえました
栗原は また 夏川草介さん自身が こういう景色のなかで仕事をしているのだなと何度も眺めていました
友人が送ってくれなかったら 五巻を読了できなかったかもしれません
感謝❤️❤️❤️です😃
栗原ロスを抜け出したら また 次の本に向けてページを開きます!
最後まで読んでくださり 本当にありがとうございます
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一昨年 母の日に息子と娘がプレゼントしてくれた紫陽花が少し色をつけ始めました
今年は両方がたくさん花をつけていてくれるのが嬉しいです
明日もまた愉しく生きよと夏落暉
アマンバ