夕べからの雨があがりません

高さのちがう   

長さのちがう

ぽたぽたという音だけが聞こえます




私の部屋の外は緑に溢れ  窓ガラスを通り越して迫る勢いです

緑雨という言葉があるのなら   その通りの今日




昨日

落語会に行きました

今日でなくてよかったと思いながら書いています





客のみならず  演者さんも主催者さんも

今日の雨のようならテンションもあがらないかもしれません















あっ  一朝師匠だとそんなことはないか💦
この穏やかな笑顔
いつも変わりません
癒されます











      =『落語手帖』・矢野誠一 より






大花火士農工商なぞ虚し
                              アマンバ









汗だくや隠し言葉のシミュレーション
                                                     アマンバ








夏の夜の酢豆腐いかが若旦那
                                       アマンバ






江戸の市井の人々のアレコレを  楽しく語る一朝師匠の落語を聞けました

三席とも  はや  夏を呼んでいます

師匠の話を聞いていると  やがて来る厳しい暑さを一瞬忘れます

それほどに  爽やかでリズミカルだからです

サーッと吹き抜ける薫風のよう

炭酸水をぐいと飲んだ瞬間のよう





今回   

『青菜』を聞いているときでした

高座の師匠の影が後ろの屏風に映っているのが見えました

しばらく  その黒い影に目をやりながら

後ろ姿の師匠の落語を聞いていました





そのとき

思ったのです




ああそうか

一朝師匠の落語は  登場人物が主人公で活躍し  噺するご本人の姿は一歩引いているから心地よいのだ





以前からそんな思いはありましたが

昨日は影が改めて教えてくれました





師匠の視線はいつも上からではなく  仲間のように落語の世界の人々を語られると思います

それも   時々覗く  ちょいとした笑顔が魅力です

可愛いと言ったら失礼ですねニコニコ




おそらく周りの人達にも同じ心持ちで接してみえるのだろうと察します

素敵なお弟子さん   続々ですからおねがい





いつも開口一番は

「一朝懸命やりますのでよろしくお願いします」

その言葉からもう  客の心はほどけていきます




これからも

まだまだ聞いていたい噺家さんです❤️











いつもの駅で降りて

線路に沿った道の半夏生

そうか

もうそんな時期になっていたんだなあ