師走の声を聞いて2日目です

何やら気忙しいです





                                  吉田修一・著
                                  毎日新聞出版

       
                       




余命2年と知りつつ   その2年を普通に接している二千花と世之介の時間




『ドーミー吉祥寺の南』という共同生活をしながら   いろいろな人の人生にかかわっていく世之介の時間



場面がかわりばんこに描かれています

どの場面でも  世之介の生き方は周りの人々を楽にしてくれます



『永遠』とは   世之介がエバと咲子のまだ見ぬ子どもに命名した名前です

咲子か赤ちゃんかどちらの命を…という出産です



その思いを最後のページにエバへの手紙のなかに記しています

世之介が線路に出た人を助けに自らが線路に入り亡くなり  何年かしてからの公表です





ー抜粋ー


もちろん元気に生まれてくれるのが一番いい。でも、そうじゃなかったとしても、人にはそれぞれ持っている時間と世界があるんじゃないかって、最近思うんです。その時間が長くても短くても、世界を股にかけたような一生だったとしても、小さな町で終える一生だったとしても、それがその人にとって完璧な人生で、そこには優劣はないんじゃないかって。その中で、笑い合えること。それが一番大事なんじゃないかって。





世之介はさらに  この手紙のなかで

リラックスして生きることの大切さを語ります

写真家の彼は  永遠  を感じたとき  シャッターを切っていて  その時とてもリラックスしていたと




このリラックスとか笑いは文中のなかに静かに流れています

誰もが世之介を好きになってしまう謎の答えは  ここにあるのでしょう




彼自身  難産でこの世に生まれました

そして  世之介  という名前には   自分の幸せを掴んだら  世のなかの誰かを助けるという意味があったようです




『横道世之介シリーズ』を読み終えて

世之介ロスになっています

登場人物のあの人この人のように   世之介が好きになりました




簡単な感想しか書けません

いつか  手に取る時間があれば読んでみてくださいニコニコ





楽し日の思い出たどり賀状書く

                                        アマンバ




年賀状を書く時期になりました

その人を思いながら   毎日少しずつ書いていきます

ああ  やっぱり師走だと思います





暖まりながら

佳い1日をお過ごしくださいね