雨降りの1日です

寒くて眠い日です

とうとう冬が来るのでしょう






                               吉田修一・著
                               毎日新聞出版







世之介の39歳の半年(9月~2月)が書かれています



誰のなかにも  すっと入れて

誰からも反感を持たれない世之介の生き方を読んで   またまた   好きになりました



一番最後に書かれている

南郷という人生のどん底にいる男との会話が余韻として残ります



南郷

「……どんな人生だったらいいのかなあって、ふと思ったりもするんだよ」


世之介

「そーだなー。俺だったら、こう思いたいかなー。『あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなー』って」



こうして 『上』は終わります



吉田修一さんは  今までの横道世之介シリーズを読んでいない読者のために  ところどころで  簡単な説明を入れたりしながら    読者と近い距離で話を進めています



まるで  世之介という人物が実在するかのように親近感を持ちながら



『下』が楽しみです

でも  次に控えている本が数冊あります

今年中には読み終えたいです

でもそれは  世之介と永遠に別れてしまうということになるのでしょう

そのための布石が文中にぽつぽつと出てきました





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茶の花や遠慮ぶかげに咲いてをり

                                            アマンバ









散歩コースでふと目にとまりました

可愛くて   ちょっと遠慮がちに咲いているところがいいです

長く住んでいて  何度か通っている道ですが  見つけたのは初めてです



そういえば   山茶花も咲き始めています

友だちと言えば   友だちです





急な寒さにお互いに気をつけましょう

今から冬服を出してきます