~10月の始まりは雨音から~




あと3ヶ月の今年を丁寧に生きたいと思う





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幻想的な仲秋の名月を観た








ゆらゆら   ゆらゆら   ゆらゆら




ここは長良川

月の光も   自分も   揺れている

岐阜城も月の光に照らされているようだ





仲秋の名月白き長良川        アマンバ





鵜への情を込めた船内アナウンスを聞きながら

5発の花火を待つ

鵜飼いの始まりの合図を待つ





やがて

篝火が小さく見えてくる

川縁の建物の光とはちがう

古来からの火の明かりが川風に火花を散らしている











遠くに見えていた篝火のすぐそばに

ようやく船が近づいた

赤松の燃える匂いと川特有の匂いに

緊張感は増す









この迫力は圧巻である




命綱手繰り寄せたる鵜匠の手     アマンバ

                                              

                  



鵜篝の火の粉川面に散りゆきて

                                                         アマンバ





鵜の頭が見え隠れする

その頭(かしら)を撫でてみたくなる

どうしてだろう





とうとう

仕舞いが近づく

総がらみの時が来たらしい

川の幅いっぱいに鵜舟が横1列になり

鮎を浅瀬へと追い込むフィナーレ











素晴らしいというしかない光景
日本の長き文化を目の当たりにした
そう
息づく鵜と鮎と   鵜匠と観客と   繋がれてきた文化に触れたひととき




ぱんぱんぱん     ぱんぱんぱん




闇のなかで時折聞こえた拍子木の音は  鮎を寄せ   鵜を励ますと聞いた
日本百選の音に入ってほしい音である










時折過ぎる踊り舟からは賑やかなお囃子や小唄が聞こえ
船が近づくと楽しげに踊る女性の姿も見える




ゆらゆら    ゆらゆら   ゆらゆら




現に戻るときがきた
贅沢なときを過ごせた
船を降りて坂道を上っているとき
ふっと耳に入ったアナウンスの方の言葉




おもしろうて やがてかなしき 鵜舟かな
                                                       芭蕉



しみじみと
今も味わっている




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【鵜飼い観覧の手引き】










ずっと行ってみたかった長良川鵜飼でした
仲秋の名月の日にその夢が叶うとは!



快く「いいよ」と連れていってくれた息子に
1泊の宿を引き受けてくれた嫁に
心から感謝しています