友人が旅立ち

もうすぐ1ヶ月になる




気が動転していた私も

少しずつ

少しずつ

落ち着いてきている




落ち着いたら

手紙を書こうと決めていた





昨日がその日





真っ白な便箋の

罫線だけが

私の心を支えてくれる





書き出す

書き出したら

次から次に

言葉が溢れだし

時を忘れて書いた





まるで

手紙を読んでくれる友人が

生きているように

何枚も

何枚も

書き続けた




気づくと

もう便箋がない




おしまいの合図なのだ




読み返すことなく

封筒に入れた





でも

最後の言葉は覚えている



             ありがとう





父や母や夫のときも

ありがとう

何回も言っていた





ありがとう

この言葉があってよかった




人との永遠の別れには

大切な言葉





最近

自分の身に嬉しいことが起きると

「あっ  ○○ちゃんがしてくれているんだな」

そう感じるときがある




私が

楽しく生きている姿を

きっと応援していてくれるのだろう





切手は

いつか

大切なときに使おうとしまっていた1枚









喜んでくれるかなあ







夜のうちぽつぽつ開く花うつぎ







小さくて
可憐で
謙虚で
真っ白で

朝  嬉しかったです