不安定な天気です



朝方は雷雨で

昼までは晴れて

また今  雨雲が近づいてきて

ゴロゴロ鳴り出して



そんななか

大急ぎで つくつくぼうしが鳴いています

その速いことびっくり

人間の早口言葉のよう




夜になると虫たちの声が勢いづいてきています




こおろぎや息つぎなしのリリリリリ

                                                アマンバ








                                     宮島未奈・著

                                     新潮社




『成瀬は天下を取りにいく』の続編です




成瀬あかりが膳所高三年生の終わり頃から   京都大学生になる頃までの話



前作と変わらず

成瀬の話し方は  常体です

一見ぶっきらぼうに思えます

しかし  余計なことは口にせず

自分が良しと思うことだけを伝えているので信頼できます



今回は


成瀬を慕う小学生 北川みらい


成瀬の父親 慶彦


クレーマーを辞めたい主婦  呉間言実


共に『びわ湖大津観光大使』になった女性  篠原かれん

 

高校まで共に学び漫才コンビ『ゼゼカラ』の相棒  島崎



これら5人の生き方に  成瀬が独特の関わり方をしていきます



彼女の根本には  



やってみなければわからない



という逞しい人生観があります

そして  それを爽やかに実行していきます



だから

上に挙げた人達の気持ちがダウンしそうになったときに   適切な言葉と行動をプレゼントできます

こんな解決法があったか!

感嘆の声を挙げたくなります




また彼女は包容力もあります

ちゃんと相手の気持ちを認めます

頷くように



そうか



と言うのです

この3文字で話す人は安心します

だからこそ

成瀬の案をちょっと取り入れてやってみようと自信を持って顔をあげることができるのでしょう




読んでいるうちに



成瀬  大好き!




と思えてきます

身近にいてくれたらいいなともニコニコ




2冊とも  

元気をくれる本です

第3弾の発売が期待されます!




短い読書記録になりました

成瀬の言葉と同じ

でも成瀬にはかないません





台風が近づいてきています

地震やら台風やら…

心休まりません