寒かったり暖かかったりの年末になりました
ようやくのクリスマスツリー灯りけり
バタバタしていた家にクリスマスツリー🎄が登場しました
インフルエンザに罹患した孫娘がお休みしているので母親と一緒に飾ってくれました
これでサンタさん🎅来てくれるでしょう
12月に読んだ本です
ゴロゴロしながら読んでいましたのでひと口感想です
青山美智子さんの作品には田中達也さんの絵がぴったりです
今回は遊園地を舞台にしているので尚のこと そう思いました
遊園地のピエロが放つひと言が悩みを抱えてそこに向かった登場人物の心にグッと入っているようでした
待ちに待っていた成瀬あかりのシリーズ第3弾です
京大生の彼女は変わらずのペースで生きています
淡々とした口調のなかにぽろっぽろっと温かいものを感じました
心にぐっときたのは 達成したことよりそれまでの過程こそが大切と言ったところ
成瀬 すごい!
父親との確執を抱いていた富生は母を亡くしてから実家には足を向けませんでした
法要のために帰省した折 78歳の父の様子が何だかおかしいと感じます
その姿に不安を抱き 館山に引っ越し テレワークで東京の会社の仕事を…恋人とも別れて…
「父は一人だ」
「もっと父のことを知りたい」
小野寺さん特有の静かな筆致のなかに父と息子の心の線がだんだん共鳴し合っていくところにじわりときました
昨今の高齢者問題への一石なのかなと思います
エッセイが書けないと嘆いていた私に紹介していただいた一冊です
くらしのなかの些細なことを目を凝らして視るとこんなに深く豊かに書けるのだと思いました
元気になったら書き写そうと思うエッセイがいっぱい!
春夏秋冬の順で纏められています
5人の筆致は全く違いますので お一人ずつのエッセイを通して読み進めました
その方が流れに添えました
5回 素敵な春夏秋冬を味わえたというわけです
言葉の豊かさに参ってしまい辞書を何回も開きました
先の方のなかでも 篠田桃紅さんのエッセイが一番心に入りました
言葉の柔らかさ豊かさ
思いの柔らかさ深さ
結末のひと言の凛としたもの
魅せられて この一冊を読みました
書のところはよく分からなかったのですがその姿勢には驚くことばかりです
「ラクして間違いなくやれることであんまりおもしろいことはない」
とあり たやすく妥協することなく自分を貫き通された生き方に ぞくっとくる勁さを感じました
また使われる言葉の美しさにため息が出ました
最後のエッセイです
ー帯から

このあと
桃紅さんはこう書いています
そこには、幸とか不幸とかの次元はむろんない。あるものは、しいて言えば、濃いかなしみ、とでもいうようなものだ。母と姉と姪との間も、同じ色の糸で結ばれているように私には思われる。
かなしみ
私はこの言葉を調べました
かなしみは 「愛しみ」と書くことを初めて知ったのです
今年の読書目標は 45冊 でした
何とか達成しました
桃紅さんは目標とか目的とかを持たずに自由に生きるのが好きとありました
来年はそんなふうに生きるのもいいかなあと思ったり いやいや やっぱり目標設定は大切だと思ったりしています
最後まで読んでくださりありがとうございます🎶




