3月初めのころの火曜日こと…

 

18時過ぎに職場を出て、自宅に向かったその途中のこと。

 

な、な、なんと! 左からイノシシが飛び出してきた。

猪突猛進とは、まったくこのこと!

2頭のイノシシが左わきから続いて飛び出してきて、

急ブレーキを踏んだけど、完全には止まることはできなかった。

 

ハンドルを切ることなく、ブレーキペダルを完全に踏み込んだ。

ABSが作動。ドドドドド! ABSの衝撃を感じながら急減速。

しかし、2頭目のイノシシに衝突した。

 

この瞬間!

 

窓の下側、半分を覆う黒い影… 最初はイノシシが乗り上げたかと思った。

なんと、エアバッグが作動。歩行者保護用エアバッグ。

歩行者がぶつかった衝撃で、ボンネットに乗り上げたときに、

窓ガラスやピラーとの激突を緩和させるために設置されたもの。

 

当然、重量級のイノシシが乗り上げることはなく、

そのまま右方向の闇の中へ消えて行った…

 

こんな真っ暗闇にいつまでも居たくないと言っても、エアバッグが邪魔で前方が見えない。

とりあえず、脇道に車を停め、エアバッグをワイパーでなんとか抑えることに成功。

このまま、自宅に向かって走り出した。 でも…

警察に事故報告しておいた方が良いかな~ 車両保険使うときに必要かな~

なんて思って、通りすがりの警察署へ飛び込んだ。

 

「 あの~ すみません… 相談というか、なんというか… 」

 

「 はいはい、なにかありましたか? 」

 

「 イノシシと衝突して、エアバッグが作動したので…

  車両保険使うにも事故証明は必要なのかなと思って… 」

 

「 そうですか。 では、現場検証に行きましょうか。 」

 

てきぱきと言われたけど、相手はとうに逃げてしまったし、証明できるものは何もない…

このため、警察署の駐車場での検証が始まった。

 

始めに聞き取り調査で調書を取られ、地図を見て場所を確認し、

車まで行って写真を撮られ、バンパーの傷を見ながら…

 

「 あーあー これはイノシシにぶつかった跡だね。 

  毛の筋がこうやってたくさんついてるのが特徴だよ。

  相手は人間ではなさそうだね…           」

 

おいおい、人間が相手だと思ってたのかよ?

さっきだって、足は4本ありましたって言ったでしょ。

 

そして、30分ほどの調書づくりの後、無罪放免。いやいや、最初から無罪だって…

 

水曜日の朝から、自動車保険へ連絡入れ、手続きして…

木曜日には代車が届き、金曜日には、レッカー車が車を引き取りに来た。

貸し出された代車は、ダイハツのタント。

 

それから3週間、軽自動車の生活が続きました。

こんな時に限って、自宅に戻らなければならない用事が続くのよ。

まずは、自治会の会計監査、その翌週は自治会の役員会、その翌々週は自治会の上部組織の役員会。

引継ぎや事務手続きなどなど、それぞれの階層で年度末の行事が続く続く。

3週連続で片道130kmの距離を軽自動車で往復する苦痛。

高速道路を走るも、100km/hで坂道上ると4500回転以上を超え、

高らかなエンジン音と風切り音で、ラジオも音楽も聞こえず…

 

でも、平日の通勤は、50km/h程度で巡行するので、

燃費も良く、そこそこ快適な走りを得ることができる。

 

軽自動車は、長距離の移動には向いてない。自分には無理。

燃費はそこそこ良いけど、ガソリンタンクが小さいから何往復もすると給油ばかり。

毎週帰るたびに満タンにしてました。

 

なんやかんやで過ごした三週間。

ようやく、スバルから修理完了の連絡がありました。

 

なんと! 60万円。

 

 

バンパーは破損、エアバッグが開いた力でボンネットは広がり、

エアバッグは開いたため新品へ、その他センサー類もろもろ…

ワイパーの軸やアームなどなども… 損傷。

 

おかげで前から見たら新車同然にピカピカでした。

 

 

あらら。