とある日の事です。


「またパジャマ洗うの?」

「汗かいたの?」


娘さんがシャワーの準備をする梅さんに聞きます。


梅さんは前日にパジャマを交換しました。通常なら2、3日置きに交換しています。


「えっ」

「シャワー所か、長い事お風呂にも入って無いわよ」

「このパジャマだってずっと着てたわよ」

「汗でベタベタよ」


梅さんが、キョトン顔で答えます。


「カレンダー見て」

「昨日の所にシャワーと昨日洗った物が書いてあるでしょ」


(梅さんの物忘れの対策として、カレンダーに洗った物やシャワーした事が記されています)


「今朝、洗ったパジャマ片付けたでしょ」

「忘れたの」


娘さんが諭す様に言います。


「忘れた」


梅さんが、アッサリ答えます。


「忘れましたか」

「洗濯物は洗濯機に入れて置いてね」


娘さんが言います。


しばらくして。


シャワーを終えた梅さんが昨日と同じパジャマを着て出てきました。


「そのパジャマ洗うんじゃ無いの?」


娘さんが聞きます。


「えっ?」


梅さんは昨日着ていたパジャマがどちらか、わからなくなっている様でした。


洗濯機の中に入れられた昨日洗ったパジャマを拾い出すと。

梅さんの下着が入っていませんでした。


「下着は洗わなくて良いの?」と娘さんが聞きます。


と。


「汗かいて無いから良いわよ」と言います。


シャワーする前は『汗かいた』と言っていたはずです。


「そうですか」


娘さんは呆れ気味に答えます。


確実におボケが進化して来ています。


先が思いやられます。


トホホ。