とある日の事です。


「いつの間にお茶碗拭いて片付けたの?」


出勤前の支度でバタバタしている娘さんに、のんびり調子で梅さんが問いかけます。


「えっ?」

「さっき、お母さんが拭いてたじゃない」


娘さんがあわただしく答えます。


「私が拭いたの?」


梅さんが不思議そうに言います。


「はい」

「拭いてましたよ」

「わすれたの?」

「難儀だね➰」


娘さんが呆れ気味に答えます。


梅さんの記憶が加速度的に悪くなっています。


同じ物を何個も買って来たり。

すでに終わらせている事を何度もしようとしたり。


調子の良い日と悪い日の差も出て来ました。


いよいよ。


病院受診を検討する時期が来たのでしょうか。


どっと、気が重くなる娘さんでした。


トホホ。