奉公日記《嵐の予感》

とある日の事に御座います。

その日は…売り出しで朝から賑わっておりました。

と…。

前日まで上機嫌モードだったはずの大局様のお客様への対応が不機嫌モードになっておりました。

お豆は同僚と顔を見合わせました。

《女心と秋の空》

とは申せ…余りの変わり様の激しさに誰もが脱帽で御座います。

が…。

この変貌振りに心当たりのある方々が御座いました。

何と…。

大局様に愛想を尽かした先輩方が上役様に相談したそうに御座います。

上役様は…大局様に話を聞くとおっしゃっておられたそうですが、事の次第は不明で御座いました。

『告げ口したみたいで…後味が悪い』

と…先輩方は居心地が悪そうに御座いました。

何やら…起こりそうな予感に寒気を感じるお豆で御座いました。


くわばら。
くわばら。