職場放棄事件の衝撃も冷めあらぬ、とある日の事に御座います。

その日の早番は…お豆ひとりで御座いました。

開店早々から2回ほど、大局様の電話が内線音でなっておりましたが…お豆は手が塞がっておりましたので、電話がとれませんでした。

その後…

遅番の方々が出勤され始めた頃に3度の電話がかかりました。

その時、大局様は…お気に入りの売り場裏で身だしなみを整えておられた様に御座います。

お豆は…メーカーの営業さんと話しておりました。

鳴り続けていた電話は切れ…今度はお豆の所の電話が内線音で鳴り出しました。

案の定…大局様へでした。

問題はこの後で御座いました。

『これからは…営業さんに待ってもらってでも、大局様の電話を優先で取って』

先輩が…そっとお豆に寄って来て申されました。

『はい。かしこまりました』

とは…申しましたが、腑に落ちない事この上無いお豆で御座いました。

お偉い方には…逆らわぬが賢明に御座います。

《成らぬ堪忍するが堪忍》

そんな言葉もあったな…と腑に落ちぬモノを無理やり落とすお豆で御座いました。

とほほ…のほ。