お味噌汁復活ライター   中本  朱美
島根出身/福岡在住

《テーマ : お雑煮》

 本年も皆様にとってご多幸な年となりますようお祈り申し上げます。
初春とはいえ、厳しい寒さが続く毎日。
今年は住んでいる福岡の食文化のお雑煮を楽しんでみることにしました。

 家庭によって入る具に若干の違いはありますが、ブリと伝統野菜のかつお菜に、出汁は焼きあご、茹でた丸餅が入るのが特徴です。
具材は1つ1つ準備してお椀に盛り、最後に熱々の出汁をかけるというお雑煮。

 この「かつお菜」は高菜の仲間で、魚のカツオに味が似ていることから、そう呼ばれているお野菜です。

 いかに忙しい中、手際良く作るかを工夫しているお家は、竹串に下処理した具を刺して準備しておくと聞きました。

 そしてとても興味深かったのはお雑煮を食べる専用の箸があること。字のごとく栗の木の箸と書く「栗配箸」。何事もやりくりが大事、金繰りが順調であるようにとの願いを込めて使うそうです。
この時期になると、毎年、市場やスーパーでは出回っている点も地元ならではですね。

博多の家庭の味を繋ぐお雑煮のご紹介でした。






【博多雑煮】

出汁:焼きあご、いりこ、昆布、干し椎茸
調味料:醤油
材料:ブリ、かつお菜、里芋、焼き豆腐、かまぼこ、
          戻し椎茸(出汁に使用したもの)、人参、丸餅
薬味:柚子

〈作り方〉

①出汁は一晩水に浸けて取る。焼きあごは出汁が出やすいように粗く解して入れるのがおすすめ。

②ブリはあて塩をして一晩寝かせ、お湯にくぐらし、下処理する。かつお菜や里芋も一度湯がいて切り、その他の具材も食べやすい様に切っておく。

③茹でた丸餅をお椀に取り、具を盛り付ける。

④温めた出汁をかけ、薬味をのせれば完成。