「世の中、不公平だ」と嘆いてもはじまりません。



人は、生まれる国も、家も、容姿も、才能も、それぞれ違うし、自分の境遇を選んで生まれてくることはできません。



そんな違いを不公平だというなら、不公平は人間が生まれもった宿命なのかもしれません。


人はえてして、自分にないものを欲しがるものです。





人間は、不公平にできていますが、それはただ、何において恵まれているかという思い方だけの話なんです。


そして、誰だって必ず優れている点があるものです。



人はみな違うから、世の中はおもしろいんです。



すべての人が公平で横並びだったら、努力も希望も思いやりも意味がなくなってしまいます。




不公平を嘆きながら生きるなんて、逆につまらないと思うのです。



「違い」を受け入れて、自分にできるかぎりのことを精一杯やればいいんです。



誰でも、多かれ少なかれ「自分の人生、こんなはずじゃなかった」というもどかしさを胸の奥に抱えているものです。



何もかも思い通りになっている人はいません。


でもそれは、いつも「少し上」を目指して、希望をもって生きてきた証しなんです。



だから、不公平で自分の望むものに少し足りないくらいがちょうどいいと思うんです。