「可愛さ余って憎さ100倍」という言葉のとおり、人を好きなると嫌いになった時の反動は大きいものです。

関心のない人に冷たい態度をとられても、それほど気にしないけれど、好きな相手に冷たくされると、逆に怒りや憎しみを感じてしまうものです。

人を愛するということは、憎しみという感情が生じる危うさも併せ持つことなんです。

自分の心に憎しみが宿っていることを認め、それが悪い形で現れないようにすることが、うまく人を愛するコツだと思うんです。

憎しみを必要以上に怖れたり恥じたりすることはないし「好きだからこそ憎たらしい」というのは、ごく自然な感情なんです。

憎しみを伴わない愛情は本物の愛情ではないと考えるくらいで良いんです。

100%好きということもないし、100%嫌いということもないんです。

「昨日は好きだったけど、今日は嫌い。明日はまた好きになる」というように、常に揺れ動いているんです。

嫌われたら、すべておしまいと考えなくて良いんです。

感情の振り子を元に戻す努力をすれば良いんです。