正論が、ほとんどの場合、正しいことであるのは事実です。
でも、正論はまた、ずる賢い人にとっては、自分を擁護し、逆に相手に罪悪感を抱かせる武器ともなります。
信用をなくすような行動ばかりとっておいて、「なぜ私のことが信用できないのか」と怒る人,
わざと不真面目な格好をしておいて、「人を見た目で判断するな」と他人を非難する人、
また、聞く耳をもたないくせに、「どうして私に相談してくれなかったのか」と他人を責める人など、、、
真面目な性格の人ほど、正論を突きつけられることに弱く、詭弁で他人を操る人にうまく利用されてしまうものです。
言葉の表面的な意味だけではなく、その背景や本質を見極めなければなりません。
形ばかりの「正しい言葉」に惑わされず、そのときどきに応じて、自分の頭で考え、善悪を判断することが大切です。