構造による排気管の違い | ライダー兼週末素人モデラーあると

ライダー兼週末素人モデラーあると

この度30年のブランクを経てライダーに復帰しました。
週末モデラーとの二足の草鞋で行きたいとおもってます。

MotorCycleコンペでTZRを作ってます



TZRは2stなのでチャンバー



一方こちらは4stなので集合管


この違いはエンジンの構造によって変わります


2ストロークエンジンは構造的に排気に混合気を含みます


4ストロークエンジンは排気は基本的に混合気を含みません


2stエンジンは排気効率を上げれば上げるほど燃費が悪く出力も下がります


4stエンジンは排気効率を上げれば上げるほど出力が上がります


なので2stエンジンでは排気を留まらせる為に排気管にチャンバー室を設けてそこで排気を膨張させ排気を押しとどめるマフラーが採用されています


一方4stエンジンは排気効率を上げるために集合管にして排気によって他のシリンダーからの排気を吸引して効率を上げるために採用されています


集合管によってとめどなく排気を吸引する為に排気を押し出すピストンへかかる負荷も減らせるわけです


せっかく爆発膨張によって得た力を排気を押し出す力に消費しないので効率が上がるわけですね


2stは排気効率を上げると混合気も同時に排出されるために混合気が少ない状態での爆発膨張となるので必然的に出力は低下するわけです


なので2stはシリンダーの数だけチャンバーがあり4stはチャンバー室を個々に設ける必要もなく集合化してサイレンサーを極限まで減らして軽量化できるわけです


とは言え元々のエンジンの構造から2stは軽く、4stは重くなるので排気管を減らせない2stエンジン搭載の車体の方が軽く出来てます


他にも2st、4stのメリット・デメリットはあるので構造を理解出来るプラモデルは作っていて楽しいのです



もちろん車のキットも構造を理解出来るのですがスケールからオミットされる場合も多いのでバイクは面白いと感じてしまいます