僕は眠る度に苦しんでいた。
朝起きると、汗で布団は濡れている。
そんな日々が続いたのです。
苦しむ理由はきっと僕の「夢」
の中にあるんだと思う。
僕眠る度、同じ夢を見ていた。
ボロボロの上履きをとお道具袋を抱え、急いでいるのか走っているんだ。
だが、僕がいる所はいつも、砂漠のような場所で、周りには岩と砂と枯れた花しかないんだ。
諦めればいいのに、僕は走っている。足の裏は砂の熱さで真っ赤になっている。
だけど、夢だから痛みは感じないんだ。
ただ走り続け ゴールが無い砂漠を走り続けているんだ。
すると場面は変わり、緑の中に、湖が広がっている。
湖に霧がかかり始めて、今度は山をさまよっているんだ。
湿った土が、足の裏につき走りづらいのに僕は走る。
枝や葉で足を切りながらも、ただ走っているんだ。
そんな僕を残して、夜を迎える。すると小さな民家が見えるんだ。僕は息を切らし、民家の玄関で
声を上げる。
「すいません!!誰かいませんか!?」
結局人は居らず、一人で朝を待つ。夜の山は寒く、腹が減った僕は、胡桃や蛇を捕まえ食べていた。木と木の間から見える三日月が
僕を照らし、まるで母が僕を見つめていてくれているような気がして、安心して眠ってしまった。
朝目覚めると、ムカデが膝、太股、首を横断しており、僕は慌てて手ではらった。
後ろを向くと、昨夜見た民家は無くなっていた。
僕が立ち上がろうとした瞬間
地面が崩れ始め、僕はまた砂漠に戻って来てしまった。
三角形で作られている世界には、出口は無く、ただの生き地獄だった。
僕は諦め、また砂漠を歩いた。
すると、真っ黒の袋を着込み、三角定規を手にした、5人の道化師達が僕の目の前に現れ、首をカチカチと振り子のように振っている。
僕は道化師達に囲まれ、三角定規で体を切り刻まれてしまう。
真っ赤な血液が砂を染めて、枯れていた花が咲き始める。
「ちきしょ… この世界は…」
道化師が口を開く。
「これは君の現実なんだよ」
「えっ…」
そう言われる時、僕は夢から目を覚ます。汗でシャツは濡れ、喉がからからだ。
僕はリビングに水を飲みに行こうと、扉を開けた。
「あっ あぁ…」
そこには、夢の中で見た、砂漠と湖が広がり、僕は一つの扉を行き来していただけだったのである。
すると、崖の上に横一列に並び首を振る道化師達が、僕を見つめ微笑んでいる。
砂嵐が舞、右左に道化師達が次々と姿を表し、僕に語りかける。
「夢の中の君は 本当の君で」
「夢以外の君は 嘘の君で」
「夢の中でしか 見えない景色は全部君が作った幻のオアシスなのだ」
そう言うと 道化師達は一生に笑い出し、僕を囲みぐるぐると周り出す。その時僕は、思った。
「僕の人生はここで 終わりだと」
そう思った時、道化師達と僕を笑うかのように、三日月が空に一つ浮かんでいた。
「僕はもう 帰れないのかな?」
完
朝起きると、汗で布団は濡れている。
そんな日々が続いたのです。
苦しむ理由はきっと僕の「夢」
の中にあるんだと思う。
僕眠る度、同じ夢を見ていた。
ボロボロの上履きをとお道具袋を抱え、急いでいるのか走っているんだ。
だが、僕がいる所はいつも、砂漠のような場所で、周りには岩と砂と枯れた花しかないんだ。
諦めればいいのに、僕は走っている。足の裏は砂の熱さで真っ赤になっている。
だけど、夢だから痛みは感じないんだ。
ただ走り続け ゴールが無い砂漠を走り続けているんだ。
すると場面は変わり、緑の中に、湖が広がっている。
湖に霧がかかり始めて、今度は山をさまよっているんだ。
湿った土が、足の裏につき走りづらいのに僕は走る。
枝や葉で足を切りながらも、ただ走っているんだ。
そんな僕を残して、夜を迎える。すると小さな民家が見えるんだ。僕は息を切らし、民家の玄関で
声を上げる。
「すいません!!誰かいませんか!?」
結局人は居らず、一人で朝を待つ。夜の山は寒く、腹が減った僕は、胡桃や蛇を捕まえ食べていた。木と木の間から見える三日月が
僕を照らし、まるで母が僕を見つめていてくれているような気がして、安心して眠ってしまった。
朝目覚めると、ムカデが膝、太股、首を横断しており、僕は慌てて手ではらった。
後ろを向くと、昨夜見た民家は無くなっていた。
僕が立ち上がろうとした瞬間
地面が崩れ始め、僕はまた砂漠に戻って来てしまった。
三角形で作られている世界には、出口は無く、ただの生き地獄だった。
僕は諦め、また砂漠を歩いた。
すると、真っ黒の袋を着込み、三角定規を手にした、5人の道化師達が僕の目の前に現れ、首をカチカチと振り子のように振っている。
僕は道化師達に囲まれ、三角定規で体を切り刻まれてしまう。
真っ赤な血液が砂を染めて、枯れていた花が咲き始める。
「ちきしょ… この世界は…」
道化師が口を開く。
「これは君の現実なんだよ」
「えっ…」
そう言われる時、僕は夢から目を覚ます。汗でシャツは濡れ、喉がからからだ。
僕はリビングに水を飲みに行こうと、扉を開けた。
「あっ あぁ…」
そこには、夢の中で見た、砂漠と湖が広がり、僕は一つの扉を行き来していただけだったのである。
すると、崖の上に横一列に並び首を振る道化師達が、僕を見つめ微笑んでいる。
砂嵐が舞、右左に道化師達が次々と姿を表し、僕に語りかける。
「夢の中の君は 本当の君で」
「夢以外の君は 嘘の君で」
「夢の中でしか 見えない景色は全部君が作った幻のオアシスなのだ」
そう言うと 道化師達は一生に笑い出し、僕を囲みぐるぐると周り出す。その時僕は、思った。
「僕の人生はここで 終わりだと」
そう思った時、道化師達と僕を笑うかのように、三日月が空に一つ浮かんでいた。
「僕はもう 帰れないのかな?」
完