8/2 劇団ハーベスト「DOLL」@下北沢小劇場B1 | 現場とアイドルと劇場と私

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年齢のストライクゾーン幅は広いです♪
高めから低めまで、好球は見逃さないw
一球目から打ちにいく。
座右の銘は、好球必打!

正直、この1ヶ月間、書きあぐねていました。
劇団ハーベスト12回公演「DOLL」。

あの「若者たちの神々(この人の場合、女神)」だった如月小春が書いた「DOLL」。

重量感というか重層感というか。

当時の時代性というか時代精神というか。

それでいて、現代にまで貫かれたアクチュアルな現時点的な表象。

この混沌、いや、混濁は、なんなんだ?

そんなとき、「プレバト」という俳句のテレビ番組を見ていて、渡辺えり子(今は、渡辺えりと名乗ってるらしい)の夏の終わりを詠んだ作品を目にしたのだった。

生きる人も死んだ人も
宿題かかえ
走る江ノ電

たった17文字。
季語のない、しかも自由律俳句で、
見事に、1篇の戯曲を表現していた。

そうだった。

生者と死者の、彼我の混沌とする幽玄の世界を、押し潰されることなく、がっぷり四つに取り組んで、豪快に投げ飛ばしたのが、劇団ハーベストの女優陣の演技力だった。

愛知県で起きた女子中学生の集団自殺という衝撃的な実話を元にした如月小春の「DOLL」を、劇団ハーベストは、渾身のエネルギーで、魂(霊)の叫びを発露させたのだった。

個々の演技を、集団のパワーに、結晶させて。
そこには、中村公平の演出力、広瀬咲楽の音楽力も欠かせなかったのも、間違いない。

自分が観たのは、yチーム。

このチームでは、広瀬咲楽の瞳から放たれた光線が必見、高橋紗良の「わたし」を「あーし」とふしだらに解き漏らされる調べが、必聴かと。

もちろん、現時点で、今年の最高作品。

出来れば、x.y両チーム観たかったが、なかなか健康上の理由で時間の許さない状況下、最後に、弓木菜生の出たチームを観られるたことも、記憶の宝物になった。
弓木さんも、他の4人と同様、満面の笑顔で楽しい夢の国にでも行くように、海に入っていった。
それが、僕の劇団ハーベストの弓木さん最後の記憶の残像となりました。

坂道シリーズの接触に行ったことはない(欅坂デビューカウントダウン東京フォーラムコンサート終わりのお見送り、乃木坂3期生お見立て武道館ライブ後の握手、長濱ねる写真集お渡し会の3度を除く)けれど、この「ミラクル8」の時に引いたサイン入りの団扇を持って、行ってみようかしら?

推しマイm(._.)m