<ロンドン五輪:競泳>◇28日(日本時間29日)◇男子400メートル個人メドレー決勝

 萩野公介(17=作新学院3年)が、3連覇を狙う北京五輪8冠のマイケル・フェルプス(米国)をかわし銅メダルに輝いた。予選で自らの日本記録を更新していた。決勝ではそれを大きく上回る4分8秒94の記録をたたき出した。

 「予選からしっかりいって日本記録が出たので、決勝でも自分の泳ぎをしようと思った。フェルプスは本調子でないと思うけど、勝ててうれしい。前半からしっかりいくのが僕の泳ぎ。いい泳ぎができたと思う」。

 世界ナンバー3に輝いたスイマーも、プールを離れれば17歳の高校3年生。AKBの大ファンで6月の選抜総選挙では会場の日本武道館に足を運んだほど。「アイドル同士の激しい戦いは真剣そのもの。真剣に取り組む人の姿は感動します」と、自らの真剣勝負とオーバーラップさせ刺激を受けた。大舞台でメダルを手にした萩野公介は、もはや「もう1人のコースケ」ではない。小学時代から学童記録を次々と塗り替えてきた天才少年が、ロンドンの大舞台でど派手な世界デビューを果たした。

◆萩野公介(はぎの・こうすけ)1994年(平6)8月15日、栃木・小山市生まれ。生後5カ月から水泳を始め、作新学院高1年の10月、日本選手権400メートル個人メドレーで2位となり、初の日本代表入り。175センチ、70キロ。
(日刊スポーツより)



水泳の日本代表としてロンドン五輪に出場する萩野公介選手。17歳の彼は、男子ではシドニー五輪の北島康介選手以来の高校生五輪選手だ。

 ベビースイミングで生後6カ月から水に入った。学校へ上がってからは、学童・中学記録を連発。「ミラクル小学生」「スーパー中学生」と称賛されてきた。

 決して筋力が強いわけではない。中学2年の時には、腕立て伏せが3回しかできなかった。抜群の泳ぎのセンスと、練習で他の人がバテるところでも頑張れる「我慢力」でトップを走り続けてきたのだ。

 プールにいる時は、歌舞伎役者のような二枚目の顔だったが、話し始めると表情がゆるみ、ひょうきんでおしゃべり好きの顔になる。

「基本的に僕は黙っていることがないんで。『黙ってれば、もっと良く見えるよ』って高校の友達に言われます。よくしゃべるから、女の子とも友達以上にならないです」

 AKB48が大好きだ。インタビュー時(5月末)には、1週間後の「AKB選抜総選挙」の結果が気になって仕方がない様子だった。

「投票は大島優子さんにしました。ゆきりん(柏木由紀)のファンが怖いですよね。絶対にファンが一致団結して『優子に勝ってやる』っていう気持ちになってると思うんです。AKBのメンバーは、研究生も含めて全員知ってます。自分がメダルでも取って有名になればAKBに会えるかもしれないっていうのは、泳ぐエネルギーにはなってますけど、それに命をかけてる訳じゃないんですよ」

 話し始めると止まらない17歳の天才スイマーは、個人メドレーの200メートルと400メートル、2種目に挑む。

※週刊朝日 2012年7月27日号

400メートル個人メドレーは一人でバタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形を泳ぐという「ヘビーローテーション」な競技です。いわゆる「AKBヲタ」がフェルプスを下しての銅メダルはすごいことです。帰国後はAKBにたくさん会えるでしょうね(笑)我々の誇りです!

まだ17歳なので次大会のリオデジャネイロでは21歳としてさらにパワーアップした姿を見ることができると思います。

あと、日本は金メダル最有力の柔道女子48kg級の福見友子選手がメダルを逃すという波瀾がありましたが男子60kg級の平岡拓晃選手が銀メダル、重量挙げ女子48kg級の三宅宏実選手が銀メダルと日本は初日からメダルラッシュです。

あとは金メダルを柔道や競泳の北島康介選手に期待したいと思います。