この前(でもない)の小説の続きです!
難しいですね…小説って!
頑張っていきたいと思います。
(異世界からの訪問者(2))
そこに立っていたのはー…。
そこに立っていたのは沙織ではなく、人間ではない”何か”ー…。
鋭く伸びた顔、そこから見えるのは何でも切り裂いてしまうような牙ー…。
声にならない声を抑えて、ここから離れよう…沙織を探さなきゃ、先生に目の前の現実かわからないような光景を、伝えて、警察に連絡して…。どこに行ってしまったのか、友人を探して廊下を進んでいく。が、
グルルルルルルル……
教室の中から威嚇のような声、が聞こえてくる。
それが自分に向けられていると分かった時には、もう遅かった。
ガラガラッと乱暴に開けられたドアの隣に立っている”何か”は、彩を見据えてゆっくりと近づいてくる。
動けないー…!
「…え…。」
その”何か”は、私に手を差し伸べたのだった。
その手は人間の5本の指に、鋭い爪が生え、こげ茶の毛に覆われていた。人間と動物がないまぜになったような、不思議な手。
驚いて腰が抜けたままでいると、その手は、黄色い光を放ちながら形を変えてゆく。
「大丈夫ですか…、王女様。」
人間の手で私の手を掴んで、ゆっくりと立ち上がらせる。彼は私の前でゆっくりお辞儀をした。
「き…きゃああああああああああっ!」
「えっ?!ちょっと、お待ちください…!」
彼が止めるのにも関わらず、猛ダッシュ。こんな場面で、ありがとうございます、お名前は?なんて聞く人どこにもいないだろう。そんなの物語の中だけである。
「まっ…まってください!」
待つものか、今度こそ捕まって食われるっ!
自分の第六感に危機を感じた彩は、毎日部活で鍛えた腹筋を駆使して学校中を駆け回りながら叫び続ける。
「誰かーっっ!!不審者です!助けてえぇ!!!」
しかし、今は誰でも部活をやっているはずの教室には誰もいない。
「なんで!なんで誰もいないの!」
大きく息をつきながら、もう大丈夫かな、と後ろを見やる。誰もいない。
逆に誰もいないのが恐ろしくなってきた。と、
「いや、脚がお速いですね…。流石に私も貴女を見つけるのも、距離に限りがあるので…。」
さっきまで誰もいなかったはずの廊下に、突如ニコニコして現れた、”動物人間"。(彩にはネーミングセンスというものは欠片もない)
彩はまたも悲鳴を上げ、駆け出した。が、腕を掴まれてしまった。これ以上は逃げられない。バッと後ろを振り返り身あげると、顔色一つ変えずにそいつは微笑んでいる。食われるものかと精一杯罵声を上げる。
「やめてっ!!こっちくんな、バケモン!!」
”バケモン”が相当効いたのか、”動物人間"はビキッと音がするほど固まり、静かに手を離す。
「いえ…すいません…王女様…。」
「なんであんたに王女様呼ばわりされんといけないのバケモン!!」
「い、いえ、そんな…!」
ハッと顔を上げた、その顔はー…
毎日入念に手入れしている女子も負けるような輝く髪、少しだけ彫りの深い顔、 深い緑の瞳が輝くその容姿は、余りにも美しかった。
「……あの、申し訳ありません…。急に追いかけてしまって…。」
さっきの暴言も何処へやら、彩はハッと我にかえり精一杯可愛く微笑む。
「…いえ、大丈夫です、全然!あの、お名前は?」
ああああこれじゃ本当に物語じゃない!頭は既にオーバーヒートしている。
すいません今日はここまでにしときます!
