お久しぶりぶり赤澤涼太です。いつもこの出だし!!

諸々かつあい早速本題。









『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』感想いってみよう!!






「ゴジラ、ハリウッドで映画化決定」

最初にこの類いの見出しをみたのは93年の暮れ、『ゴジラVSメカゴジラ』の本編終了後の特報でした。同年夏に公開された『ジュラシック・パーク』で、その技術に度肝抜かれてた赤澤少年は、一緒にみてい丸山くんと二人で大はしゃぎしたもんです。





それから2年、これといった続報もなく、愛するゴジラはメルトダウン。来年度の自衛隊の予算と共に帰らぬ獣となりVSシリーズは幕。

中学生になった赤澤少年。いつまでも怪獣怪獣ばかり言ってられないと映画オタクに昇格(?)。ハリウッドの存在が以前にも増したそんな98年。

公開されました。

ハリウッド版ゴジラ!!!、、、



ん?これ、



ゴジラ?



おいエメリッヒ、



これは、ゴジラか?




聞いているんだ、




ゴジラかと。




…そう、ゴジラなんだね。。。




5年待ったあれがこれかい。思春期の5年はなげーんだぞ!(が、今では愛しかありません、エメゴジ。マジで)









そのローランド・エメリッヒ監督『ゴジラ』から16年、日本ゴジラの製作中止から10年の2014年、公開されたのが、前作のギャレス・エドワード監督『ゴジラ』。



「おいおい大丈夫か、本当に大丈夫なんか?でもみたい、恐いよりみたい!」



などと心配と期待と興味が混沌としながらみたその″ギャレゴジ″。

初代ゴジラに敬意を払いつつ、しっぶいキャスティングでかためつつ、なかなか重厚に仕上げつつも、

カッコいいそのデザインのゴジラは、なんと「チャンピオンまつり」なヒーローゴジラ!これにはびっくり!そして大満足。


その興奮覚めぬまま矢継ぎ早に発表された「モンターバースシリーズ」の製作。




ギャレス「次はキングギドラとモスラとラドンだすよ♪」








マジかっ!




更に、


ギャレス「キングゴングの単発やってその後に『ゴジラVSゴング』やるよ♪」








生きててよかったと思ったもんです。ホント。


その後日本も負けてられんと発表した『シン・ゴジラ』がこれまた大ヒット、いや、大ヒットどころか社会現象。怪獣映画初の日本アカデミー最優秀作品賞に。歌舞伎町にはゴジラベッドが登場しゴジラロードまでできてしまう、アニメ映画も三作製作され、ゴジラブームに発展しました。





そんな、5年間を経て待ちに待ったハリウッドゴジラの続編が本作。

『ローグ・ワン』で精も根もつきた(?)ギャレス・エドワードの代わりにメガホンを任されたのは、「どうやらギャレス以上にやばいオタクらしい」と噂なマイケル・ドハティ。




ドハティ「ギャレスのゴジラは大好きなんだけど、ちょっぴり変化をつけたんだ。背鰭は初代と同じにしたし足も太くした、あと尻尾の先を少し丸くしたんだ。作品を重ねる度に変化がつくのも、ゴジラの魅力だろ?」




うん、大丈夫だ。ってか弟子にしてくれ(なんのだ)






そんな『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(以下、『GKM』)。前置き長くなりましたが、ここからは僕なりの感想、今後の予想等々、たのしく書きなぐらせていただきます。多いにネタバレしていきますので、未見の方はみてからみてね♪



(以下、ネタバレありありでございます)










前作の終盤、瓦礫の山と化したサンフランシスコからはじまり、前作から5年ってのも合間って、「のっけからビオゴジかよ!」な本作、

結論からいいます。


「ありがとう、ドハティ監督」



93年にハリウッド製作の文字をみたとき、心から期待した映画がそこにありました。


怪獣が出るたび、登場人物と同じ表情になり、全身の毛穴がピンこ立ち、目頭が熱くなり何度も涙がちょちょぎれました。それなりにたくさん映画はみてきたけど、こんなにもいっぺんに言葉にならぬ感覚が全身に湧いたのは初めて。

エンドロールのレジェンドお二人への追悼。自然と、拍手をしていました。

『シン・ゴジラ』の驚きと興奮、それとはまた別な、なんと言うか赤澤的にはノスタルジーですかね、、

期待した、そのしっかり延長の上で、

しっかり最高でした。。










とぉーにかく怪獣の出番と見せ場が多いんです!!オープニングタイトル惜しんで怪獣出してます!!

これだけ素晴らしいキャスト(この映画にはオスカーノミネート俳優が知ってる限り4人は出てます)集めてる映画なんですが、怪獣と俳優の価値の比率が幼少期に完全に戻ってしまう。

怪獣たちが生き生きと生々しく、カッコいい。

しかも、バックに伊福部サウンドきた日にゃ、あんた、、、主演ゴジラです。










そんな主演ゴジラの脇を固める人間達ですが、「怪獣映画にしっくりな名優達」が集まっております。



人間の出番は少なく、テンポも早い。それであれだけの「無茶」ってくらいの感情変化を、ハートを繋げてダイナミックに表現するんですから。しかも主演のゴジラさんは目の前にいないんです。

そんじょそこらの役者にゃできない。

それでいて主演のゴジラさんを食ってはならんのです(笑)




ですから主演(人間の)にカイル・チャンドラーの名前を聞いた時、

「なんてしっくりくる人選だ!」


って思いました。


二枚目でタッパもあり演技力ももちろんある、してよき感じでアクがない。


主人公が少年の映画の父親役とか、

映画の中盤から出てくる主人公を追ってる捜査官役とか、


そーゆう感じが多いんです、いつも。


怪獣映画に主演するために生まれてきたのかな、ってくらいな方なんです。(完全に赤澤主観です!)

しかもなんか、似てませんか?若い頃の宝田明さんに!凄く似てると思うんです。


ちなみにカイル・チャンドラー演じるマーク・ラッセル博士は『ゴジラVSゴング』にも登場。

ピーター・ジャクソン版『キングゴング』(04)に「タフガイ役が多いが実は腰抜けなスター俳優」役で出演しているカイル・チャンドラーは、ゴジラだけではなくキングゴングとも2回目の共演。もう立派な″特撮俳優″です。




エマ・ラッセル博士を演じたヴェラ・ファーミガは流石の一言です。

007のブロフェルドも足元にも及ばない、とんでもなことやってるヤツ。

いろいろ言い分あるにせよ、「イカれたB級映画100本まとめたイカれた悪役」よりイカれた悪役です。

やっぱキングギドラに「モンスター0」って名付けるヤツは絶対信じちゃいけませんね。


なのに、なんかそーみえない(笑)すげー葛藤して、なんかヒーローみたい。

『ゴジラVSキングギドラ』のエミー・カノー(中川安奈)を彷彿させられました。…いや、これ書いてて思った、絶対あれ、エミーだ!エミーのオマージュだ(笑)


そのエマ博士のバックにつくのが正反対にいかにも悪役なチャールズ・ダンス演じる環境テロリスト、アラン・ジョナ。(なんか最近、急に色々でてないか?チャールズ・ダンス、ブームなの?チャールズ・ダンスさん)

この二人が並ぶシーン、なんかギドゴジのギドラ回収シーンを彷彿させるんですよね、、やっぱエマはエミーだ!



ちなみに、マークとエマ夫妻は『ツイスター』のオマージュかと。ビル・パクストンとヘレン・ハント夫妻を彷彿させます。現場を退いた夫の発明を嫁が完成させるとか。終盤の車内のやりとりとか。






その娘、マディソンを演じるのは『ストレンジャー・ジンクス』の″超能力少女イレブン″ことミリー・ボビー・ブラウン。彼女には騙されました(笑)

絶対、三枝未希(小高恵美)ポジションだって思うじゃん!ちがうんかい!!超能力ないんかい!!!

ま、そんな安易なキャスティングしないか(笑)

最大のミスリードでした、三枝未希は別の方でした、











そう、チャン・ツィーさんです。


え?小美人ポジじゃないかって?


いやいや、








まさかの合わせ技です。


だってあの容姿、完全に『ゴジラVSスペースゴジラ』の一番いいときの三枝さんじゃん!

それになんかずっと、テレパシーも超能力も、使えそうな雰囲気バリバリ出してたじゃん!使わないけど!チャン・ツィー!

小高恵美さん出てんのか思ったよチャン・ツィー(笑)




その三枝未希以上にゴジラ愛に満ちた方が、









「さらば、友よ」


ケン・ワタナベ演じる芹沢猪四郎博士。

前作では「ガッジィーラ」を「ゴジラ」に訂正するという、荒業を披露した以外は、「東宝怪獣映画のお家芸である横一列で怪獣見守り唖然とする」に収まっていて、″芹沢博士″の屋号を継承したワリに…だったのですが今回は違います。

王が醒める前に芹沢博士が醒めました。


オキシジェン・デストロイヤー(!!)で瀕死状態のゴジラを醒めさせるため自分の命を犠牲にして核弾頭ぶちこみに行くんです。

2代目芹沢博士は、ゴジラを「生かす」ために死ぬ。なにこの痺れまくる展開。


キングギドラを倒すため自分の救世主であるゴジラを核で復活させようとしたギドゴジの新堂会長(土屋 嘉男)も彷彿させました。

そうか、安易にオキシジェン・デストロイヤーが出てきたのはこーゆうことか、とただただ感心。そして胸が熱くなるのでした。


そのオキシジェン・デストロイヤーを安易に発射しやがったのが前回、怪獣バリな登場シーンをみせた、名優デヴィッド・ストラザーン演じるステンツ提督。吹替はジェットジャガーの生みの親、佐々木勝彦さまです。

佐々木勝彦さんのお声で「オキシジェン・デストロイヤー」って言ってるわけですから、こりゃ絶対みなきゃならんですよ、吹替も!!




前作続投組と言えば『シェイプ・オブ・ウォーター』で半魚人と恋仲になって、もう立派な特撮俳優となった、グラハム博士を演じるサリー・ホーキンス。

日本での知名度も上がって、今回はなかなかグイグイくるな、と思っていたらあっさり途中退場。


これ、すごい。知名度ある俳優演じる続投キャラが序盤の方で呆気なくキングギドラに殺されちゃう。

これほどな怪獣の恐怖を表す演出ないと思います。

サリー・ホーキンスさんは気の毒ですが、

あなたの犠牲は思ってるよりズシンときましたよ。




ちなみに人間で一番好きだったのはブラッドリー・ウィッドフォード演じるスタントン博士。

あーゆう面子の中に一人はいる、軽口たたくベテランです。

こーゆうステレオタイプは怪獣映画の醍醐味でもあると思います。






善も悪も葛藤し、ダークサイドを行ったりきたりしている人間達ですが、


主役の怪獣達はちがいます。葛藤などありません。



ゴジラ「地球の調和を乱すやつはぶっ殺す!俺が王だ!!」


キングギドラ「どこだかしらんが、この星は俺のもんだ。みんな俺に従え。キャッキャッキャ!」


モスラ「ゴジラさん、あなたをお助けします!」


ラドン「俺は、、強い方につきますよ」



まぁラドンはちょっぴりアレですが皆様意志が強い。戦闘力も強い。





とりわけ今回のキングギドラは滅茶苦茶強かったですね。ホントに本当に嬉しいです。僕、実はゴジラよりキングギドラが好きなもんですから。

ってかキングギドラ主役だろ、くらいなね。ほら、『バットマン』(89)でジョーカー演じるジャック・ニコルソンがバットマンのマイケル・キートンより上にクレジットされてたでしょ、あのパターンの悪役っプリでしたよキングギドラ。操られてないし!

(キングギドラに『遊星からの物体X』オマージュぶちこんだのはビビった!)








最&高な『GKM』なんですが、気になるのは来年公開の『ゴジラVSゴング』。

キングギドラ倒したあのゴジラ。しかも若頭ラドンとその仲間達いるんだよ?キングゴング、大丈夫?


と、思ったらあのエンドロール後であります。


うん、ま、キングギドラは出るよね。きっと、「♪ゴジラとコングでパンチパンチパンチ」だ。安易ですが(笑)



問題はどーゆう形でキングギドラが復活するか。おそらくチャールズ・ダンスに操られるのでしょうが。

「そこはメカでしょ!」

「クローン作るんじゃない?」

「単純に再生するんじゃないか」



うーん、気になりますね。


赤澤の予想ですか?









チャールズ・ダンスがキングギドラと一体化して怪獣になる。









え(笑)?いやいや、

結構マジでそう予想してます。











マッド鬼山ですよ(笑)




ってなわけで、ここらで次回作『ゴジラVSコング』を予想してみましたのでご一読ください。








何の気なしに髑髏島にやって来てしまったラドンはゴングと遭遇。

コング「なんだテメー、うちのシマに何のようだバカヤロウ」

ラドン「なんだぁこのヤロー、ようなんかねーよバカヤロウ」


イキがって向かったラドンだが、しっかり成熟したコングの前にあっさりと絶命。


それを知ったゴジラ。


ゴジラ「うちのラドンをよくも殺ってくれたなバカヤロウ」


髑髏島に乗り込みコングと大乱闘。

二大怪獣はもみくちゃになりながら、あれよあれよとアメリカ上陸。


怪獣撃退の信念を曲げない軍は、秘密裏に開発した対ゴジラ用巨大人型ロボットを発動。


ステンツ提督「ゆけ、ジェットジャガー!」



ゴジラ、コング、そしてジェットジャガーの三つ巴の大乱闘。

ゴジラ「おまえ、中々やるじゃねーかコノヤロー」

コング「お前もなコノヤロー」

モスラ「男って、殴りあわないと理解できないの?」



そうこうしていると何処からともなく大爆発。立ち上る炎。


カイル・チャンドラー「みろ!何か形になっていくぞ!」


チャールズ・ダンスと一体化したキングギドラ爆誕。


すると突如ジェットジャガーの操作不能となる。

ステンツ提督「どうしたジェットジャガー!」

ジェットジャガーに意志が芽生え、自らキングギドラに向かっていったのだ。

大乱闘の末、わかり合えたゴジラとコングも続く。


ゴジラとコングとジェットジャガーでパンチパンチパンチ!!!!









どうですか、あたってますか?アダム・ウィンガード監督。

え?無茶ですか?そうですか(笑)







長くなりましたが、最後に。本当に最後に。

マイケル・ドハティ監督、

ならびに全てのスタッフキャストの皆様、


愛と志にあふれた最高なゴジラ、あの頃みたかったゴジラ映画を、本当にありがとう。



そして天国の、

坂野義光監督。

あなたが諦めなかったおかげで、素晴らしい、最高な体験をいたしました。


天国でご覧になられましたか?

いちファンとして、レジェンダリーゴジラは坂野ゴジラのパッションに溢れてると感じております。空を飛ぶことはありませんでしたが(今のところ(笑))、ヘドラを倒した後の、あの我々を睨めつける、あのゴジラ。レジェゴジはあのゴジラなのです。


あなたの御尽力なく、完成は絶対にいたしておりません。



ありがとう、坂野義光監督。









長くなりましたが、お付き合いいただいた方々、ありがとうございました。


さて、あと何回みようか!俺たちのチャンピオンまつり!!



赤澤涼太でした。
お久しぶりぶりぶりです。赤澤涼太です。3年少しぶりの更新おまんたせいたしました。待ってましたか?…あ、そうですか。再開の挨拶はこれくらいにしてさっそく本題に入りましょう。赤澤が何故に3年ぶりに筆ならぬケータイをとったかと言いますと、、


『シン・ゴジラ』です。


公開からすでに1ヶ月以上も経過して様々な感想、評論文が出回っておりブログ復活同様「今更かよ!」ですが、やっぱ書かずにゃいられない。「赤澤のシンゴジ感想聞きたい!」…そんな声があってほしいとの想いで赤澤ならではの観点からダラダラとイキたいと、思います。さぁ、おわかりですね?長くなります。


2014年、ギャレス・エドワーズ監督によるハリウッド映画『GODIZLLA』が公開。エメリッヒ版が植え付けた、「ハリウッドにゴジラはムリ!」ってやつを、いとも簡単に引っこ抜き、なんとビックリ、ヒーローとしてゴジラを大復活させました。VSシリーズでカッコいいゴジラに大興奮していた世代の赤澤も大満足。こーゆうゴジラがみたかった!と、


(「こーゆうゴジラがみたかった!」って言いましたよ!)

…で、こーなると今度は、

「日本でゴジラはもうムリじゃないか…」

に、まぁなりますよね。

日本のゴジラ表現は限界を迎えているのかもしれない。テーマにせよ技術にせよ。だったらハリウッドにド派手にやってもらうってのがいいのでは?カッコいいゴジラだったし!

第一作のもつテーマ、それは忘れちゃならない。しかしいつまで初代にこだわる?いいじゃないか、超娯楽大作で!カッコいいゴジラで!ギドラもモスラもX星人も出して、ハリウッド規模でド派手な続編頼むぜ!ギャレスさん!



なんて、



なんて思ってた2年後の『シン・ゴジラ』。。









前言大撤回。


庵野監督、樋口監督、疑ってすみませんでした。土下座の上ブラジルまで掘ってお詫びします。

赤澤、このギャレゴジからシンゴジ公開の間、上記の両氏に監督が決まったということから始まり、小出し小出しな情報に小首を傾げ続けていたわけです。

『エヴァ』じゃねーし、『ゴジラ』だし。

全てはゴジラに対する個人的かつ普遍的愛による小首傾げ。


お許しください。


本当に、素晴らしかった。。


第一作、初代ゴジラに多大なリスペクトを持ち、84ゴジラを修正し、現代の日本だからこその恐怖を突きつける。申し分のない日本のゴジラが生まれたのです。それは娯楽ボケした僕みたいなゴジラファンに、庵野監督が突きつけた正に″真のゴジラ″。


そう、



「こーゆうゴジラがみたかった!!!!」


(謝罪が済んだところで、ここからはネタバレありありで参ります。未観の方はここでお別れです。みてから読んでね、絶対にみてから読んでね!)








シンゴジの何がよかったって″ファーストアタック″にしたって所です。

今までのゴジラシリーズは全て第一作『ゴジラ』(以下、初ゴジ)の続編。ゴジラが一度上陸した世界、ゴジラありきの世界だったのですが、本作はファーストアタック、つまり初ゴジ以来国内はじめての誰もゴジラを知らない世界を描いています。

そもそも個人的には「ファーストアタックやればいいのに!」なんて勝手に思ってはおりましたが、そもそも劇中ではなく、我々観客がゴジラという怪獣を知りすぎている中、どうしてももうムリだろ、みたいなことなんですよね。ゴジラが出てきたって驚かない。いくらスクリーンの中で、

「なんだあれは!」

って言われても、

「いやいや、ゴジラだし(笑)」

ってなる。

ちなみに初ゴジ以降国内でははじめてですが、ハリウッドは例外です。ハリウッドではいつでもファーストアタックなのです。悪名高きエメゴジではゴジラの造形をイグワナにすることで、対処しました。これはご存知大失敗。続くギャレゴジは、「政府の一部は知ってる極秘な存在」としてゴジラのファーストアタックを描きました。これはなかなか上手いことやった、と思いました、が、ワクワクはしましたがビックリはしませんでした。


さて、そんなハードルの高い、僕らがビックリするゴジラのファーストアタックをクリア出来るのか?

…クリアしましたね、ビックリしたよね、凄くビックリしたよね。。

この時点でこの『シン・ゴジラ』は大成功。そして小首を傾げ続けていた赤澤も大満足なんです。

ゴジラをみて初めて驚いた。

ゴジラというキャラクターが染み込み過ぎておる赤澤でさえ、度肝を抜く姿が現れたのです。アレはどう見たって「巨大不明生物」。

そうご存知、あの第二形態。

「こえー!気持ちわりー!なんか来る!!」


だってあのポスターのゴジラ来るって思うじゃん!よく見たら最初のブンブンやる尻尾がなんか違ったり、背鰭だけみせてグイグイ来るところのも小さいけど、


そんなん、こちとら12年ぶりの国産ゴジラって興奮状態で気づかないんだよ!!!!


あらかじめ「ゴジラ以外の怪獣は出ない」って情報を持っていたので、あれが別怪獣だとは僕は思いませんでしたが、まさかあんな風にゴジラが出現するとは。。パニックですよ(笑)

しばらくすると第三形態に進化します。このシーンが素晴らしく大興奮。伊福部サウンド(元音!)と共にムクムクって立ち上がり、初ゴジの咆哮!ここでいったん、ゴジラ退場。


この時点でもう放心状態。劇中の官僚たちとまったく同じ状態に観客を陥れるんです。いやはや、アッパレ。


(怪獣が出たら自衛隊、みたいなのではなく、緻密な取材の元にクソリアルな官僚と自衛隊の素晴らしさは、みんな言ってる通りなので飛ばします)


時を経て鎌倉に再上陸。ここで初めてポスターの姿が現れます。つまり今まで「巨大不明生物」だったのが「ゴジラ」になる。よ!待ってました!とばかりな「ゴジラのテーマ」。しかも『キングコング対ゴジラ』と『メカゴジラの逆襲』のあわせ技!(元音!!)

このどうみても勝てる気がしないゴジラ、もちろん自衛隊なんかモノともせず、いとも簡単に東京をめっためたにするわけですが、問題は放射熱線…なんですが、あの下顎パックリに背鰭からもバンバンに「ん?」なんてなる余裕が少ぉーしはありましたが、もー「オレのゴジラじゃない!」なんて言う感じじゃないんです。ただただスクリーンに食らいつく。そして次の瞬間の官僚ヘリ大爆発!主要官僚一斉退場!「古い体制よサラバ」「お前たちの仕事は終わった」の瞬間。なんとなく…僕みたいなオレゴジを唱えるファン達にダブりました。少なくとも、僕はあの時点でヘリに乗った官僚如く粉砕されましたよ。(笑)


と、ここまでがマジでヤバい。凄く好き。

テンポのよい展開とは逆になかなか事にかかれない日本人。

「総理!ご決断を!」

「…よしいけ!」

「よし!…あれ?なんかでかくなってる!!」

超高速会議もゴジラの成長には追い付かず、日本人、敗退。


文字にすると退屈かもですが、これが本当に面白いとこしかない。まるで『マッドマックス 怒りのデスロード』じゃないか!…って思ったのは僕だけでしょうか!?もっかい言います、


「こーゆうゴジラがみたかった!!!」



東京をほぼ壊滅状態にしたゴジラ。身体中から熱線出しまくったゴジラ。さすがに疲れた。しばしの休息です。(東京のド真ん中で)


こっからの日本人の大逆襲。ゴジラ休息中にほぼ壊滅状態な中、ひたすら地味に、地道に地道に、策を練る。他国からの核攻撃の決定を下されながらも、「まって、もうちょい!もうちょいまって!」と信じて突き進む。怒りのデスロードから一転、『プロジェクトX』です。

タイトルは、『ゴジラ対日本』。このキャッチフレーズがビックリするほどしっくりくる。

初戦でボコられ、策を練った再戦で勝利する、モスラのような日本。あえてこの映画のゴジラ目線にしてみれば、対戦相手は″日本″。しっかり対戦モノとしてのシリーズのよさも盛り込まれておるのです。


『ID4』の大統領は戦闘機に乗り込んだ。『シン・ゴジラ』のシン首相は頭を下げた。


どこまでも日本。本当の最高な日本のゴジラなのです。これこそハリウッドにはムリなゴジラ。もっと言うなら、

初ゴジのメッセージ、初ゴジのビックリを現代に復活させた。そして戦後10年もせづに初ゴジを作り上げた人々のドキュメンタリーのような、誰もが諦めていたゴジラを60年ぶりにやらかしたんです。これは大げさではなく、映画史の新たな1ページの誕生。それを目撃しちゃったのです。

初ゴジの如くな真の『ゴジラ』。

現代の新しい、新しい『ゴジラ』という映画、新『ゴジラ』。

公開前なかなかしっくり来なかった『シン・ゴジラ』というタイトルが、これ以外考えられないベストタイトルだったんですね。

これを目撃した皆さんはきっと、キャンペーンとかで、

「○○にゴジラがくるよ♪」

なんて聞いたら、

「行くかよ!こえーよ!逃げろよ!」


ってなってるんじゃないでしょうか、

そんな『ゴジラ』でした。



以上が赤澤の『シン・ゴジラ』の感想文です。やっと書けた(笑)



あ、最後に一つ、書いときます。


このゴジラでゴジラ童貞・処女を捨てた方々に、


「ゴジラ面白かった!昔のもみたい、オススメ教えて!」


って聞かれることがあるんですが、なんて答えたらよいかわからんのです。これスゴすぎて。僕もまだまだショック状態なんです。(笑)


しかしこれはこれ。過去シリーズへの愛、カッコいいゴジラへの愛は不滅です。赤澤はカッコいいゴジラが好き!もっと言うとキングギドラが好き!!

今日本にしか出来ないゴジラもあれば、今ハリウッドにしか出来ないゴジラもある!だからハリウッドのゴジラはハリウッドのゴジラで、


カッコよくド派手に、VS世代を満足させてください!!(笑)








お粗末な文才でだらだら書きなぐりましたが、赤澤の熱は伝わったかな、と思います。

「あの俳優さんのあそこが」

とか、

「これはあの作品であのシーン」

とか、

「尻尾の先っちょ」

とか、そーゆうのは割愛させて頂きました。もし聞きたい人がいるなら、飲みに誘って下さい。


それでは。次回のブログ更新が、アニメ映画『ゴジラ』の感想になる前に更新したいと思います。




赤澤涼太でした。



(…え?アニメ映画だとぉ!!??)
♪男30代は杉の木だ、


働き、スギー!

飲み、スギー!

遊び、スギー!


5時から男の、フフフ~











って昔誰かが歌ってましたが、


22日は飲み過ぎまして翌23日はベッドで唸っておりました。

友達にワインのお店に連れてってもらいまして、30を期にワインデビューを本格的にしようと思ったら見事につぶれてしまいました。











30になりました。


たくさんのお祝いメッセージ、ありがとうございました、

ツイッターやってて本当良かったと思いますね、誕生日は。




で30代の抱負ですが…












「30になったのだから大人の男の落ち着きを…なんてクソ食らえ!逆にガツガツ行くぜ、何事にも前のめりっ!!」



に決定しました。











ということでガツガツ行きます。

語尾に、


「~スっねー!」


って付けていきます。





男30代は杉の木だ、











仕事獲得にも前のめり!!










こんな赤澤涼太(30)、

よろしくお願いします。



スピーン、ゴー。




赤澤涼太でした。