キングを探せ | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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法月綸太郎さんの「キングを探せ」を読みました。


キングを探せ 法月綸太郎

あらすじ
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む。
「BOOK」データベースより

久々にガチガチの本格を読みたいと思い手にとった。
法月さんの小説を読むのは8年前の「生首に聞いてみろ」以来。
4人の人間がアダ名で四重の交換殺人の計画を立てる冒頭は、歌野晶午さんのあのシリーズを彷彿とさせた。
交換殺人自体が現実的ではないのに「二人で行う交換殺人はありふれている」と語る登場人物の台詞を見てどれだけ本格ミステリに毒されているの?とちょっと苦笑してしまった。
犯人側からの視点が明らかな倒叙ミステリで犯人もわかっているのに、どこで読者を引っ掛けるのかに非常に興味がそそられながら読んでいたが、見事にひっかかった。
様々な偶然や幸運、法月息子のいつもの暴走気味の推理も重なって生まれた展開ではあるが、
最後まで読むと「さすが!なるほど!」と思ってしまった。
タイトルも秀逸だった。