奥 浩哉さんの映画紹介本「GANTZなSF映画論」を読みました。
GANTZなSF映画論 奥 浩哉
奥 浩哉さんの漫画は昔から好きだ。
「変」がヤンジャンで連載していた時からファンなので、
多分刊行されている漫画は全部読んでいると思う。
それだけに著者のマンガの訳がわからないストーリーやビックリするような展開を見るにつけ、
この人の頭の中はどーなってるの?と常々思っていた。
実際にどんな映画に影響を受けたのかを語るなんてとても興味深い。
現在連載中のGANTZのカタストロフィ編が
著者が考える「インデペンデンスデイ」だという話は面白い。
確かに世界各国がドッカンドカンと攻撃を受けるあのスケールと、
圧倒的な戦力差を見せられ地球はもうダメだと感じさせる絶望感は共通する。
ロボコップやスターシップトゥルーパーズ、インビジブルなど
ポール・バーホーベン監督が大好きというのも納得。
スケールの大きいSF描写だけでなくグロい表現がいかにも好きそう。
インビジブルの透明になる過程をGANTZの転送シーンに擬えらるのも頷ける。
その他「ブレードランナー」「ガタカ」「遊星からの物体X」等々、
個人的にも大好きなSF映画についての語りもあり楽しめた。
この人の頭の中を垣間見れた気がして、
現在目が離せない展開を迎えているGANTZの見方もちょっと変わりそう。