「奈良 地名の由来を歩く」 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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皆様明けましておめでとうございます。
新年最初に読んだ本は「奈良 地名の由来を歩く」であります。


奈良 地名の由来を歩く 谷川 彰英

年末に、来年の初詣はどこに行こうか…、と考えている最中に本屋で見つけて手にとりました。
実際、奈良県内を彷徨っていると、
え?コレって何て読むの??どうしてこんな名前になった?という地名が確かに多い。
自分は奈良に住んでいるのに地元の事を知らなさすぎるという気持ちも強くあって、
読んでみようかと。

初っ端から「飛鳥」「春日」という超メジャーな地名の由来について。
「飛ぶ鳥→明日香~」という万葉集の歌の枕詞から
飛鳥が「アスカ」の当て字になったのが既成事実のように語られる。
その事実すら自分は知識不足で知らなかった。
ヤバイぞ。こんな知識でこんな本読めるのか?と不安になったが、
そこから実際著者が現地を探求し山容説を唱える辺りは興味深く読めた。

「春日」についても春日大社創建の歴史的背景に、
著者自身の歴史考察が盛り込まれ推理していく様が面白い。
談山神社の紹介などでも触れられるが、
乙巳の変を一貫して中臣氏の復讐劇と捉える向きも
義務教育の教科書通りぐらいの知識しかない自分は
「大化の改新」の歴史的意味を考えさせられた。

後半は奈良の地名の由来を語る上で欠かせない神社やお寺の紹介で、
実際に行ってみたくなった場所も多数。
戦艦大和に大和神社の祭神の分霊が艦内で祀られていたエピソードや、
西大寺がハンセン病患者の救済に尽力した話など、
一度は行った事があるはずなのに、全然知らないことばかり。
最近は寺社の近くに行っても素通りしていた自分が恥ずかしい。

當麻についても地名の由来や相撲に纏わる話などが詳しく書かれていたが、
最近自分が訪れた理由は久しぶりに当麻寺に行くわけでもなく、
当麻駅でしか売っていない「どっこいまんじゅう」を買いに行っただけ。
(いや、でもこのまんじゅう旨いんです!マジで!)

去年は奈良公園にも商品の撮影に行っただけで、
周りの寺社に行ったりは全然しなかったなぁ。

鹿と戯れて楽しかったですけど

今年はもうちょっと県内の名所を巡ってみたい!
と、思わせられた一冊でした。