密室殺人ゲーム・マニアックス 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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歌野晶午さんのあのシリーズの最新作。「密室殺人ゲーム・マニアックス」読みました。



密室殺人ゲーム・マニアックス 歌野 晶午

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」「密室殺人ゲーム2.0」に続く作品。
このシリーズは倫理的にどーなの?という小説ですが、私は大ファンです。
発売日当日にバッチリゲットしました。

今回は本編から外れた外伝的なストーリーではありますが、
登場人物(人物というかHN)もお馴染みの面々。
ストーリーの進み方もいつも通りで、さくさく読めます。

4年前に出版された「密室殺人ゲーム王手飛車取り」と何が違うのかというと、
この作品でも重要な位置付けがされているSNSの定着ですね。
動画共有・画像共有サイトやTwitterやリアルストリーミング等々が活用され、
犯罪を自己顕示欲で動画をうpしたり、つぶやいたりというのは今の世の中だなぁという印象。

そしてこれを書いている歌野さんは、
ネットで話題のツールを上手に活かして設定に組み込んだり、
何より台詞の端々に登場するネットスラングを見るにつけ、
かなりディープなネットユーザーなんだろうな~と思わずにいられません。

(注:ちょっとネタバレ↓)
今回の物語自体が壮大な「自作自演」というのが
ネットを題材にしたミステリ小説らしくていいですね。

個々のトリックについては、
ドラえもんの道具やハリーポッター彷彿させる
「ある道具」が使用されるというトンデモトリックにちょっと萎えました。
収録されている話も短めで、
若干いつもよりも物足りないなあという印象。

今回はあくまで外伝とのことなので、
3部作の最終巻をめちゃくちゃ期待します!