リアル １０巻 井上 雄彦
なかなか物語がすすまないマンガだなぁという印象でしたが、
相変わらず流れは遅いものの、
今巻は登場人物それぞれの具体的な目標に向かって進み出す
重要な巻でしたね。
個人的には連載初期からずっと注目している高橋君が、
遂に車椅子バスケットボールをやるのか…？と思わせる展開となりました。
高橋君が事故って下半身不随になるという展開を読んだ時は
「どーせ車椅子バスケやるんでしょ？」と簡単に思っていましたが、
そこから今まで、長い年月をかけて紆余曲折があり、心の葛藤があり等々
丁寧に、それこそリアルに人物が描かれてきたので、
ちっともご都合主義な感じがしません。
このマンガの登場人物はみんな生きている感じがすごくしますね。
ここで高橋君に
「先生、バスケがしたいです」
なんてセリフを言わせるセルフパロみたいな展開はなしの方向でお願いしたいです。
いやある意味アリなのか？