ふたりの距離の概算 米澤穂信
古典部シリーズの最新作なのでめちゃくちゃ期待して読みました
今回は古典部に新入部員が入部するというストーリー。
今まで同様の日常の謎系のお話ですが、
高校生らしい葛藤や悩みが肝の今回のお話は
高校時代が遠い過去の世界のワタクシにとっては
懐かしくもあり、気恥ずかしくなってしまいますね。
よくこんなにも１０代の心理描写がうまく描けるものだと感嘆いたします。
内容的には奉太郎の推理がいつにもまして凄まじく、
正直、観察力洞察力が高校生とは思えないほどであります。
マラソン大会中に少しずつ情報を集めて最終的に推理するというプロットは
とても面白かったです。
主要メンバーの人物造形も成熟してきて次回作も大変楽しみです
米澤穂信さん原作の「インシテミル」の映画がもうすぐ公開ですが
予告を見たらなかなか面白そうでこちらも楽しみです
でも原作のあの面白さは越えられないだろうな～