以下ネタバレです。
 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
Aエンドまとめ
 
プラチナ
主人公、レナス・ヴァルキュリアが人間の女性に転生していた際の名前。Aエンドは人間の女性としての彼女にスポットがあてられているため、以下、この名前で表記します。
 
 
 
Aエンドの流れ
レナスの記憶の封印が解ける→オーディンとフレイの策略によりアーリィ召還→アーリィによりレナスの魂飛散→レザードとメルティーナがホムンクルスにレナスの魂を入れる→レナス、プラチナとして復活→プラチナ、ロキと対峙→ロキが世界を破壊→プラチナが創生の能力に目覚め、世界を再生する→プラチナがロキを倒す→プラチナがルシオ(?)を創造→スタッフロール→レザード&ブラムスの独り言→終
 
・最後にプラチナと見つめあっているルシオは彼女が創造した存在
※ヴァルキリープロファイルコンプリートガイドP299

 

 

 

・プラチナは自身が創造したルシオと夫婦となった
※ヴァルキリープロファイル設定資料集ワールドガイダンスP35
 
・プラチナが創造したのは人類とエインフェリアのみ
※ヴァルキリープロファイル設定資料集ワールドガイダンスP51
 

 

 

 

※1
ソーシャルゲームスクウェア・エニックス「スターオーシャンアナムネシス」の「ヴァルキリープロファイル」Aエンドのその後を描いたシナリオに、フレイやフレイアが登場している。この事から、彼女達も後からプラチナが創造した模様。
 
※2
神は死ぬと消滅する(設定資料集ワールドガイダンスP7)
また、神は人間の魂(エインフェリア)と等価な存在である。
つまり、神界でロキに敗れ死亡したエインフェリアのルシオは消滅したと考えられる。
 



 
※3
元々ヴァルキリー(現プラチナ)は体内に取り入れた人間の魂(エインフェリア)の情報を読み取り物質化する事ができる。ロキがラグナロクを起こした後、創生の能力に目覚めたプラチナは、死亡した人間達の魂の情報を読み取って創造し、過去、エインフェリアとして使役した際に読み取った情報を元に、消滅したルシオの代わりに、本物に限りなく近い「もう一人のルシオ」を創造したと考えられる。
 
※4
Aエンドラストでロキの起こしたラグナロク(終末の炎)を生き残った唯一の人間、レザードの台詞「私はヴァルキュリアに唯一心を支配されていない人間なのだ!」

この台詞からも分かる通り、ラグナロクを生き残ったブラムス、レザード、ヘル以外の、プラチナが創造した全ては、彼女の意識の支配下にあるということ。

 
 




ーーーーー以下、感想です。
 
「自分が作った偽りの想い人と夫婦となる」という、プラチナが蛇蝎の如く嫌っているレザードと同じ行為を、彼女自身が無自覚に行うオチに、私は長年疑問を感じていました。
 
確かに、表向き「主人公が恋人と結ばれて幸せになった」とした方が、インパクトが大きく、ユーザーの満足度も高いでしょう。
実際、今でも絶賛の嵐ですから、商業的にその判断は正しいと思います。
しかし、主人公が女性なだけに、当時、特に女性ユーザーが、このどうにも矛盾したシナリオに違和感を感じ、疑問を呈していました。
それを受けてか、ヴァルキリープロファイル2でラスボスが「世界の全てを消去し、私と私の望むものだけの世界を創造する。そう、かつてのあなたが行ったことですよ、レナス・ヴァルキュリア(プラチナ)よ!」と、作り手の自己ツッコミともとれる発言をしています。
一見、ラスボスの狂言だと思わせた上で、実質、勘の鋭いユーザーの違和感に答えているのです。
つまり、無印Aエンドはあくまでプラチナの自己都合の結果であり、作り手も彼女の行動が相対的に正しいと認識している訳ではない=いわゆるベストなオチではないということを公式に示した形です。
続編があるのならそこを掘り下げて欲しいですね。
人間の生と死、ヒロインの心の動きをつぶさに描いてきたシリーズだからこそ、想い人の死を抱え、苦しみながらも懸命に生きようとするプラチナは非常に見てみたいです。
 
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。