潤「大丈夫って・・何が?」

 

首を傾げると、眉を八の字に下げながら笑みを浮かべた

 

そして、握っていた包丁をまな板に置き

 

櫻「もう・・お袋が潤に何か言ってくることはないって事だよ」

 

潤「え!?」

 

その言葉にドキッとした

 

櫻「いや・・まあ、喧嘩したわけじゃないよ。ちゃんと話しつけてきたから・・えっと・・穏便にね」

 

穏便にって・・・

 

不安に眉を寄せ翔さんを見た

 

潤「ほんとかよ・・お母さん・・大丈夫なの?」

 

お母さんは翔さんが・・息子を凄く愛していて、そして心配しているんだ

 

俺に向ける怒りは翔さんへの愛があってこそだろう

 

だから・・翔さんが何を言っても俺との未来を諦めないのならば・・

 

そう簡単に納得するわけないだろう

 

櫻「ああ、大丈夫だよ・・」

 

俺を安心させるためにだろうか

 

微笑を浮かべ優しい声色で言った

 

潤「・・・・・・・」

 

そんな事を言われても俺は納得できない

 

櫻「あのさ・・お前が、お袋の事を思ってくれるのは有難いけど、でも俺にとって誰よりも大事なのはお前なんだ」

 

潤「それは・・分かってるけど・・」

 

櫻「後は、時間が解決するよ」

 

潤「時間か・・・・・・」

 

櫻「ああ、俺とお袋には時間が必要だ・・その時間が分かり合える時に繋がるかは分からないけどね」

 

潤「・・・そうだね・・うん」

 

俺も翔さんが誰よりも大事だし

 

もう別れるという選択は考えられない

 

お母さんが、俺達の事を受け入れてくれなくても・・

 

潤「翔さん・・ありがとう・・」

 

櫻「・・うん・・」

 

小さく頷き切った野菜をフライパンに入れた

 

櫻「大丈夫だ・・一人では乗り越えられなくても二人なら・・だろ?」

 

そう言って、俺にウインクをした

 

潤「頑張ろう」

 

櫻「ああ・・頑張ろう」

 

顔を見合い、笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

潤「でも・・気になるから聞くけどさ・・お母さんになんて言ったの?」

 

大丈夫というなら、聞かない方が良いかとも思ったけど

 

(やっぱり気になるし・・)

 

櫻「そりゃ、俺は潤と人生を歩むって言ったんだよ」

 

俺の作ったパスタを口いっぱいに頬張りながら言った

 

潤「それ・・お母さんは・・」

 

櫻「めっちゃ怒った」

 

ハハっと笑いながら言った

 

潤「いや・・笑い事じゃないだろ・・大丈夫なの?」

 

櫻「だから、大丈夫だって言っただろ?」

 

潤「穏便に・・終わってないじゃん」

 

櫻「でも、殴り合いにはなってないから」

 

潤「!!!」

 

どんな話し合いをしたんだ!?