次週の放送日という期限がないのをいいことに遅れに遅れまくって、すみません。放送日から一週間どころか10日を過ぎちゃいました…m(._.)m
最終回なので10分拡大でしたね。
というわけでようやくラスト第50回、最終回の大河ドラマの感想。
ナレーション「信長、死す。」
えええええええええ
アヴァンからまさかのナレ死で本能寺カット。
そしてOP後早速
鳴海にて、秀吉家臣「おととい明智が死にまして。」
えええええええええええええ(2回目)。
山崎の合戦まで事後…???
因みに昨年の大河の主人公の、中のお方がやっていた2011年の映画『ツレが うつ になりまして。』みたいな語感でした。観てませんが。(またか^^;)あしからず。
うん、「何食わぬ顔で弔い合戦」とか言ってるから秀吉が出てきたら豆狸がお株をとられちゃうってことは分かったよ。
だから秀吉が描かれないのは先週も分かったし別にいいよ。
だけど、心配してた敦盛カットどころの騒ぎじゃなかった。
その直後、主人公は「命を救うための闘い」として明智の忘れ形見の自然(じねん)の、於大の方からの救済劇を繰り広げてましたね。
そのシーンはなかなかでしたけどね。
於大の方がラスボスっぽい雰囲気。
ナオトラ「己の子以外は子にお見えにならぬか。」
その人、孫も犠牲にするのを厭わぬお人ですから。
ラスボス「子を持たぬ尼どのには、お分かりになりますまい!」
ナオトラ「あいにく子を持ったことがないもので、どの子も等しく我が子のように見えましてなぁ。」
ナオトラの「頂いたアレを!」で察するジコ坊すげぇ。
つまり長篠の戦いの前日。
ユキちゃんと六左へ、馬防柵普請の褒美としてだったから辻褄合ってるんだけど、その回でこの黒印状って出てきてませんよね…?少なくともこの文面は。見逃してたらすみません。
(因みに今更ですが、録画は毎回更新してるので各回の映像が残っておらず確認できません、あしからず。)
ナオトラ「よう泣かんかった。強い子じゃ。偉いぞ!」
なんだかジーンときてしまった。
「守れぬ命は山のようにございます。
ならばこそ、せめて、守れるものは。」
人助けの基本ですね。
それにしても、最終回にて急に咳き込む主人公。
労咳の疑い…って、いやね、大河の最終回で主人公が死ぬのは決まりなんだから、急にそんな咳き込ませなくたって良いと思うの。森下さん。ありがちな描写だけど、そっちの方が不自然さが否めない。
まぁでも、予告でも言ってたけど
「私はここから、徳川に天下をとらせたいと思います。」
なんて主人公無双なこと言い出して、そこから長々と描かれても史実として困りますしね。うん、上手い死に際だったんではないかと。
洞穴のような役目を果たす場所が人には必要で、寺は世捨て人の居場所、という言葉から
この作品は、必然的にお寺をよく描けてたかなと思います。じゃあ延暦寺の焼き討ちとかは?って思うけど、そこは、まぁ。よく知られた信長関係は、信康事件以外省略だったってことデスネ。
ナオトラが倒れる直前の、クララの世迷言は何なんだって感じですが。
クララ「高瀬を養女にもらえぬか」
その娘、かつてあんたを殺そうとしたんやで。
知らないって幸せだな。
と思ったら、ナオトラと親娘だというのは知っていたとのこと。でも
「高瀬を万千代殿に嫁がせてはいかがかと思うておる。」
って、何言い出しちゃってんのクララ。
ナオトラの、養女じゃなくて本当の娘とでも思ってるってこと?
毒殺しようとしたことを知ってて、許して側に置いてるのとはわけが違うんやで。
まぁ、今や自分の娘のように感じてるんだろうなってのは見てて伝わってくるので、クララを支える高瀬ちゃんの図は既にしっくりきてる構図ではありますけども。
その直後倒れたナオトラとジコ坊とのやり取り。
ナオトラ「井伊の旗の下に皆が集い、徳川の旗の下に日の本中が集うを、この目で見たい…」
ジコ坊「その時が来たら、浴びるほど飲もうなー二人で!このくらいの(でっかい)盃で。」
ナオトラ「ございませぬよ。そんな大きな盃。」
しゃれこうべから作ればできるよ。
(だから信長ネタは省略されるって)
龍雲丸との結末は…
南蛮の船に乗るというカシラ。
えっと…餞別に渡した水筒、いつの間にナオトラに戻ってたん?
カシラ、返してないと思ってたんだけど。
最後にこの水筒がこういう効果的な使い方をされるとは。
「我より先に死ぬなよ」って言ってたけど
同時に死んだんですね。難破怖いね…。
OPクレジットで「龍雲丸(幼少)」ってなってるのはイメージ映像か何かだからかなとか
「(回想)」となってなかった幼馴染たちはまぁ、天国で再開する図か何かだと思ってたけど、
そこに並ぶクレジットから予想できなきゃいかんかったな…。
しかし、三途の川ならぬ井戸端から先へ連れられそうになったところを
「嫌じゃ〜!我にはまだここでやらねばならぬことがある!やっと…やっと先が見えてきたばかりなのじゃ〜!」と喚く おとわが鶴に引き戻されるのはちょっと怖かったw
そこを「大事ない。次は誰かが、おとわの志を継いでくれる。」とたしなめる亀と、
「今度こそは一緒に行けんじゃねぇか。」と言う龍雲丸。
幼少期の姿での四人がこうして一同に会したところを見てると、おとわ争奪戦においては龍雲丸が漁夫の利だったかなぁ、結局生き残った者が勝ち…?と思うけど、結局龍雲丸も現世では結ばれ得なかったわけで、こうして四人和気藹々とあの世では色恋関係なく過ごして行くんでしょうかね。
まぁ、あとの行方は鬼灯様にお任せして。(って地獄だろそれw)
でも最後、チラッと手元から胸元辺りだけ竜宮小僧お目見えだったから、ご初代様のお迎えで連れられるそっちの世界はまた違う世界なのかな。あの世のことは現世では永遠の謎。
戒名は月泉祐圓禅定尼。(位牌の裏には「井伊直虎」)
この時点で番組開始約30分。
ちょっとお迎え早くない?と思ったけど
あと万千代が「直政」にならなきゃいけないもんね。その時間が要るか。
というわけで、少し時を戻してナオトラが倒れた次の場面から万千代サイド
「…(政情説明から)いつの間にやら徳川は、北条と戦う羽目に陥っておったのじゃ」
再びナレーション無双。
そして甲斐・徳川の陣にて
忠勝「真田が北条についたぁ?!」
数正「真田が来てからというもの、国衆たちが揺れておるわ!」
忠次「大人しゅう上野(こうずけ)で戦うてくれておれば良いものを!」
…詳しくは昨年の内容を振り返りましょう、ということか。
天正壬午の乱で調べて確認したら、真田昌幸が北条に臣従の意を示したのは七月に入ってから、ということなので、
直虎の命日は旧暦で八月二十六日(西暦で9月12日)ということは、
そこから約ひと月後に死んだということになりますね。
その先代の死を報せる書状が届き…
そこまで映ってないからこの書状が届いた日付までは確認できませんが…。なので未設定かな。
涙雨の演出は良かった。
徳川四天王が一堂に会してる図は、おぉ〜、って感じでした。後で徳川家臣団から抜けることになる石川数正も居るけど。
万千代がジコ坊から碁石を受け取るシーン、
紅葉が舞う玄関先、綺麗でした。
万千代たちが作った草履棚に落ちてる紅葉が意図的か分かりませんが、素敵な風景。
季節はちょうど秋ですもんね。
ジコ坊から“ いし ”を託され一念発起した万千代。
万千代「潰れた家の前髪(あり)だからこそ出来る和睦を、ご覧に入れまする!」
六左「甲斐・信濃の国衆から、徳川に臣従を誓うという起請文を集めてしまう?」
万千代「うむ。北条が異を唱えにくい有り様(よう)を先に作り出してしまうのじゃ」
万福「臣従した後の扱いを約することが大事。ですかね!」
その通りよね。
形見の硯で擦った墨で起請文を作成する万千代。
ところで殿の硯って、方久が持ってきたってことは、もともと方久の物でしたっけ?そういえば…。
というわけで本領安堵と褒美の約束と引き換えに徳川に臣従を誓わせた起請文の束。
北条と徳川の和睦が成立したのが十月二十九日のはずなので、妥当ですね。
因みに、ここで出てきた北条家家臣・小笠原康広の名前はOPクレジットに見当たらなかった。
基本的に、この作品はネタバレ防止なのか、話の流れが分かってしまうような人物名をその回のOPに出さないことが多かったと思うんで、作品通じてのその演出スタンスはなかなか良かったと思います。
そして今回のツボは
自ら豆狸に扮して踊る家康と
万福にお膝抱っこの万千代!
そして元服する直政に向ける忠勝の優しく見守る視線。
因みに康政は厳しく指導してくれる先輩の立ち位置だな。
ここのシーン見て、うちの家族は
「三河万歳(みかわまんざい)」って笑ってました。
そしてね。
万福「(万千代は)元服を所望するそうです」
に対して
康政の言を奪って、そして家康の前で
「心得た!」ってなんで氏真が言うんだろw
そんな氏真がやっぱりこの作品では一番良いキャラでした。
今年のMVPをあげたい。
んで、念願叶って元服。
元服の日付は十一月吉日。
…って、アレ?
「壬午」の文字位置、逆じゃないっすかね?当時は横書きでも右からだよね?
だって第41回の「天正三年 乙亥」ではちゃんとなってたよ?!今回うっかりミス?!
※追記:元服年齢に関して…数えで22歳ってことになりますよね。遅い方なのでは…?幼少期、一旦は仏門に入ってたからっていうのもあるんですかね。
あと、ウィキの注釈にあるように「兵部大輔」ではなく「兵部少輔」にちゃんとしてあるところに拘りを感じます。
小野の通り字「政」を万千代がもらっちゃったら万福はどうするのって思っちゃったんだけど、
万福は「朝之(ともゆき)」になるんですね。
ヨッシーが演じてた玄蕃は本来は「朝直(ともなお)」だったわけで、
そもそも政次は本来「道好」だそうですね。
でも吹越さん演じた政直からの系譜として「政次」の方にするのは妥当だったと思います。
で、直政の名はジコ坊が考えたってこと?
侍大将に取り立てられた直政に与えられたのは
松下(のところに直久くん。そうだったね、今や「松下 直久」だった)、木俣、川手(高瀬の嫁ぎ先)、織田方より参じた庵原(助右衛門)、
国衆より近藤、鈴木、菅沼(忠久)あわせて七家、さらに
武田より新たに臣従した
赤備え組の武者たち!
ようやく、最後に!!キター!!!
良い演出だと思います。
おい、天目茶碗を盃にすな!ジコ坊。
梅の妹の松が侍女に上がった…って何なんだ
最初は竹だったから結局、予想通り松竹梅だった、って、
そういえば、主人公トリオの幼名は「永遠(とわ)」「鶴」「亀」って、おめでたい名前にしてましたよね、この作品。
(※「亀之丞」は史実みたいですね、すみません。というわけで訂正して、)
直親の「亀之丞」から関連させて、不明だった二人の幼名を決めたってことですかね、今更ですが。
菅田将暉くんの前髪を剃るわけにはいかないのかなって思ってたけど、最後、月代をちゃんと映してましたね。
直政の「うむ。」の言い方が直虎にそっくりで、確実に繋がる系譜を感じさせていました。さすが菅田くん。
この直政から幕末の井伊直弼に繋がってるの、なんだか納得。
確実にこの系譜だという感じがする。
良く言えば実直、悪く言えば融通が利かないというようなところがw
最後の、碁盤の「完」はな〜…。
手元だけじゃなくて最後に一目、高橋一生の姿が見たかった…(直親はいいんかい)
(※総集編では追加されてました!詳しくは次の記事にて。)
あの世で三人で普通に囲碁やる姿で締め、で良かったじゃないかい。
おかげでちょっとギャグっぽくなっちゃったよね。
でも、これから戦国時代が安土桃山時代を経て徳川幕府確立へと最も盛り上がりを見せていく最大の山場で最終回となる大河ドラマというのはなかなか興味深かったです。
紀行で見せてくれた昊天さんの木造の顔、似ててわろた。あと傑山さんの未来も少し示唆してほしかったなぁとは思います。
自然の得度式で「悦岫」の名の意味を説明する昊天さんの言葉に「うん、うん」頷いてる傑山さん、良かったけどそれが最後の見せ場か…。
でもそういった、台詞なくても佇まいや雰囲気で魅せられるキャラづくりができていて、イッチー本当に良かったです。
てか龍潭寺サイドは全体的に凄く出来が良かったですね。大方の史料の出典元がここみたいだし。
さて来年の大河予告、
BSの方ではやらなくて地上波の放送後に初めて見たけど
キャスト良さそうですね〜。てか、ナレーション大塚さんなの?
ちなみにBSの方の予告は明日の29日に放送の「龍馬の遺言」だったから、どのみち幕末つながり。11月19日にやった「龍馬 最後の30日」も見たけど、まったく訛ってない龍馬さんw 新井さん、土佐弁が話せてない…w 新井さん、良い役者だと思うんだけどいかんせんこれは…(^^;; でもあの自転車「ビラスビイデ独行車」というのが出てきてたのは興味深かったし、とりあえず、明日も見ると思う。
一年間書いてきた大河ドラマ感想記事にお付き合いくださり、有難うございました。
来年の「西郷どん」も書くかは実際に見始めてからでないと分かりませんが、
今年の大河感想まとめをまた後日書きたいと思ってます。
あさって30日、再放送時間枠の総集編がありますね。ちゃんと見るかは分かりませんが、そこでまた全体を振り返れたらいいかななんて思います。