いつもと同様に、



短い休暇を利用してのこの国での滞在も終わり、





帰りの飛行機へ搭乗しようとした際のこと…






誰かが私を呼ぶ声が聞こえます





あたりを見回すと……




換金受付の小さな窓口から、






眼鏡の小さな女の子の姿が…






それは、あいつとよくつるんでいた、仲間の一人でした






大手銀行に就職した彼女は、
空港勤務で、日々どこかの箱の中で働いていたのでした



この数年は、すっかりご無沙汰で、
やがては、音信不通になっていたのでしたが、





偶然にも搭乗機のすぐ近くの箱にいたことで、



再開出来たのでした




昔の仲間の近況をひとしきり訊いた後、






あいつは、元気にしているのかどうか、尋ねると……






他の県で元気に働いているとのことでした



搭乗の時間が迫ってもいたので、それ以上はきけず、




ましてや、彼女の電話番号も聞かずに、別れたのでした





しかし、何故かココロは晴れやかでした



何年もはりついていたかさぶたが、剥がれ落ちたあとに、



真っ新のピンクの新しい皮膚が再生しているかの様に、





ジクジクとした痛みも消えて、





長年つかえていたココロのモヤモヤも、







消え去っていくかの様でした







あいつとの直接の再開は、





この後、何年も先のことになるのです